まだまだ努力が必要な私ですが、挙げてみました…囲碁から学んだこと[千春&明夏の女流棋士ここだけの話]
集中力、忍耐力、思考力――こうした力はどれも囲碁を打つ中で少しずつ磨かれていきます。持ち時間3時間の対局が多いですが、対局中は一瞬の油断が命取りになることもあり、集中力を切らさず、常に考え続けなければなりません。
「失敗から学ぶ」「気持ちの切り替え」では、まだまだな私
また、囲碁は「失敗から学べるゲーム」でもあります。負けた時は、地球上で一番情けない人間だと思うくらい落ち込むこともありますが、ただ落ち込んでいるだけでは次に繋(つな)がりません。負けた対局から学び、反省し、それを次に生かすことで成長していけるのです。その気持ちの切り替えがとても大切だと感じます。
私が憧れる上野愛咲美先生は、その気持ちの切り替えがとても早いと聞いたことがあります。実際に何度か記録をつけさせていただいたときも、終局の時にはすがすがしく、既に次の目標を見据えているようでした。やはり強い方は違うなと思いました。
囲碁から学べることは数え切れないほどありますが、気持ちの切り替えや失敗から学ぶ姿勢については、私もまだまだ努力が必要です。以前のコラムでお話ししたように、一人カラオケや担々麺の力を借りることもあります(笑)。どんな形であれ、勝ちも負けも自分の財産にして、成長していきたいと思います。