「共闘」が勝敗のカギ、苦戦の与党連合 右翼が首位のフランス総選挙
6月30日に実施されたフランス国民議会(下院、定数577)の選挙の第1回投票で、極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」が得票率で3割を超え、トップに立った。マクロン大統領の与党連合は3番手に沈んだ。半数以上の選挙区で7日の決選投票に3人以上の候補者が残る異例の混戦となり、各党による選挙協力が決選投票での勝敗のカギを握る。 【写真】嫌われたエリート なぜ大統領は追い込まれたのか 内務省の発表では、RNは右派の共闘勢力と合わせて約33%の得票率を獲得。左翼「不服従のフランス」を中心とする左派連合「新人民戦線(NFP)」が約28%で2位となり、与党連合は3番手の約21%にとどまった。投票率は1997年以来最も高い66・7%を記録し、前回を約19ポイント上回った。 仏下院の選挙は2回投票制で、大半の選挙区で上位2人の候補による決選投票が実施される。しかし、今回の初回投票ではRN陣営の候補者38人が半数を上回る得票率で当選を確定。NFPも32人が当選を決めたが、与党連合は2人だった。
朝日新聞社