水沼元輝

　ＪＲＡは１日、美浦トレセン、および東京競馬場の調整ルーム居室内にスマートフォンを持ち込んだとされる事案によって裁定委員会の議定があるまで無期限騎乗停止処分となっている水沼元輝騎手（２１＝美浦・加藤和）について、東京競馬場と京都競馬場で会見を行った。 　水沼は５月２６日（日）午前、美浦トレセンの調整ルームのロッカーにスマートフォンを預けておらず、その後、東京競馬場の同室へ入室した際も預けていなかった事実が発覚。本人を事情聴取したところ、美浦トレセン、並びに東京競馬場の調整ルーム居室内で飲食店の予約やインターネット、ＳＮＳの閲覧でスマートフォンを使用していた事実が確認された。 　また、昨年の若手騎手６人の事案においては「注意義務違反」という文言が使われていたのに対して、今回の事案において５月３１日の発表時点では「重大な非行」という文言を使用していたことについて、ＪＲＡは「今回はスマートフォンケースのみを預ける偽装工作を行っていた悪質性を鑑みてそういった表記をしている」とコメントした。 　現在、本人の常習性など詳細な内容については引き続き調査が行われており、処分については調査終了後、裁定委員会の精査の上で発表となる見通し。詳細な時期については定まっていない。