被災した農園の商品を販売 珠洲出身の代表「能登に心を寄せて」軽井沢のドーナツ店が特設コーナー
長野放送
元日に発生した地震で石川県内では死者232人、安否不明者21人が確認され、今も1万5000人余りが避難生活を送っています。こうした中、金沢市に本店のある長野県軽井沢町のドーナツ店は、能登で被災したブルーベリー農家の商品を店頭で販売するなど支援を始めました。 カラフルなドーナツが並ぶ店内。旧軽銀座にあるドーナツ店「ウフフドーナチュ」です。その店頭の一画に、今週から能登を応援する販売コーナーが設けられました。 ウフフドーナチュ旧軽井沢・志賀嘉子さん: 「能登半島地震の被災地の『ひらみゆき農園』の商品を軽井沢に送ってもらって並べている」 置いているのは、能登町の知り合いのブルーベリー農家が作ったジャムやレトルトカレーなど。 被災して再建の見通しが立たない農家を支援しようと店で商品を販売し、売り上げを送ることになりました。オンラインショップの代理運営も担います。 また、ブルーベリーや塩、きなこなど能登の食材を使ったドーナツも販売しています。 客: 「こういうのを買って、少しでも応援になるならいいなと思う」 ウフフドーナチュ旧軽井沢・志賀嘉子さん: 「私がもともと奥能登の珠洲市の出身で(被災地の)生の声を聞くことができる自分だからできる『被災地にすぐ届く支援』ができるのかなと思って」 店の本店は金沢市で、代表の志賀嘉子さんは被害の大きかった珠洲市の出身。実家は津波の被害を受けましたが、倒壊は免れ両親も無事でした。 傷ついた故郷の姿に心を痛めていますが、できる支援を続けていきたいとしています。 ウフフドーナチュ旧軽井沢・志賀嘉子さん: 「「積極的に、能登の食材を使ったドーナツのコーナーを全国の取引先に設けてもらうことで、能登の復旧は本当に長い時間がかかってしまうので、少しでも長い間、全国の人が能登に対して心を寄せてくれるような活動をしていければ」
長野放送