【中継】初登院した福岡選出の議員たちに聞く 少数与党の国会「緊迫感が増している」「政治が動いていると実感してもらう」
議席を大幅に伸ばした野党第1党の立憲民主党は。 ■立憲 福岡10区・城井崇衆院議員 「今までは数の力で原案通り可決となったわけですが、今回からはそうはいきません。野党側からの提案・対案について、きちんと織り込みながら修正議決などをしていくということが大切になってきます。」
総理大臣指名選挙をめぐっては、少数与党のため、無所属の議員の動向にも関心が寄せられていました。 ■無所属 福岡9区・緒方林太郎衆院議員 「最後の最後まで、いろんなところからお誘いがあったとしか言いようがないのですが、その中で、きょうの首相指名については、会派の仲間ともよく相談した上で投票していきたいというふうに思います。」
そして、30年ぶりに決選投票にもつれ込んだ総理指名選挙では、石破茂氏が第103代首相に指名されました。石破総理にとっては、これからも難しい国会運営が続くとみられます。 ■吉原記者 先ほど、動向が注目されていた無所属の緒方林太郎議員に話を聞きました。1回目の投票と決戦投票どちらも、無所属議員のグループ「有志の会」の代表に票を投じたということです。 決選投票では、立憲民主党以外の野党でも、自ら所属する党の代表に票を投じた議員が多くいたとみられています。これは結果として「石破首相」の選出を容認する形になったと言えます。 自民党はこれから少数与党での国会運営を強いられることになりますが、自民党所属の鬼木衆議院議員は「何を進めるにも一筋縄ではいかない。とにかく厳しいものになると感じている」と危機感を強めていました。 ■松井礼明アナウンサー 「野党側の地元議員からはどんな声が聞かれましたか。」 ■吉原記者 はい。野党第1党の立憲民主党は今回、予算委員長や法務委員長など複数のポストを手にしました。これについて、立憲の城井衆議院議員は「与党と野党が歩み寄って、ぎりぎりの議論をする“熟議の国会”になっていくだろう」と話しています。これまでは与党の原案通り法案が可決されることがほとんどでしたが、今後は、野党側の提案などを一定程度織り込みながら進めなければ、国会の停滞を招く可能性もあります。 いわゆる“103万円の壁”など国民の関心を集める政策協議がスタートしたばかりで、今後の議論の行方が注目されるところです。以上、中継でした。