『光る君へ』吉高由里子、撮了で感極まるも…数日後にショック「こんなに余韻がないんだ」
スタジオ前室の“思い出”が跡形もなく「寂しいなって」
俳優の吉高由里子が主人公・まひろ(紫式部)を演じるNHKの大河ドラマ『光る君へ』(日曜午後8時ほか)の最終回が15日に放送される。このほどインタビューに応じ、クランクアップを迎えた心境や約1年半に及んだ撮影を振り返った。 【写真】「しかし美形だな」「雅ですねえ」と反響 豪華メンバーが集結した『光る君へ』のゴルフ会 千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く本作は、きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生を大石静氏の脚本で物語を紡いできた。 昨年5月の京都・平安神宮でのクランクインから約1年半に及んだ撮影。10月25日のクランクアップの際には、道長を演じる柄本佑とのシーンを終えて「1年半ってこんなにあっという間なんだという気持ちで、寂しさやもうれしさも安ど感もすごくありました」とさまざまな感情が交錯したと振り返る。 カットがかかり、スタッフが用意した第1回から最終回までをまとめたVTRをモニターで視聴。「そのモンタージュを見ても泣かなかったんです。でも、花束を持ってきたチーフ演出の中島由貴監督が号泣していて、それを見てもらい泣きしちゃいました」と感極まった。 「ちゃんと凛として終わりたいと思っていたんですけど、ダメでしたね。結果的に、みんなでシクシクしながら無事に終わってよかったねと。スタッフの方ともセットでいっぱい写真を撮りました」 しかし、感動のクランクアップから数日後、NHKに足を運んだ際にはショックな出来事があったという。 「スタジオをのぞいたら、もぬけの殻になっていました。こんなに余韻がないんだというぐらい空っぽで、それもそれでショックでしたね。前室の壁とかにも写真や視聴者の方からのお手紙が貼ってあったんですけど、それすらもなくて、もう知らない部屋のような感じになっていました。私たちの思い出が、青春が一瞬にして消されていると思って、それは寂しいなってなりました」 撮影が終わったことで、これまで何度も練習をしてきた「書」からの解放感もあった。「宿題がない感じです」とたとえて、「ほっとしている感じもあります」と話す。その一方で「向かうところがないという寂しい感じもあるんですよね」と胸の内を明かすと、「次週の撮影に向けて週末は準備をする生活を1年半もしていたので」と振り返った。 それでも「ロスと言えるほど安心はしてないんですよ」とまだ緊張感があると説明し、「本当に大河ドラマの主演なんて一生に1回ですから、最終回まで何もなく無事に終わってほしい願いがあります」と、座長として気を引き締めていた。
ENCOUNT編集部