5人家族で洗い物が大変なので、「食洗機」の購入を考えています。食洗機と自分で洗った場合の“費用差”はどのくらいでしょうか?
共働きをする家庭が増えていることもあり、家事の負担を軽減するために食洗機の購入を検討する人は多いのではないでしょうか。しかし、食洗機を使った場合は自分で洗ったときに比べて電気代や水道代がかさんでしまうのではないかと気になる人もいるかもしれません。 本記事では、手洗いした場合と食洗機を利用した場合の費用について比較し、どちらが節約につながっているのかを解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
食洗機の普及率は?
食洗機を使っている人はどのくらいいるのでしょうか。経済産業省の調査によると、日本の家庭での食洗機の普及率は約30%となっています。 欧米では普及率が70%程度あることを踏まえると、日本の普及率は低いことが分かります。とはいえ、食洗機の利用率は年々高まっていることから、家事の負担を軽減できる食洗機の需要は増えてきているといえるでしょう。
手洗いのときと食洗機を利用したときの費用の差は?
食洗機よりも手洗いしたほうが費用は安く済むのではないかと思う人もいるでしょう。両者の費用について、経済産業省の「省エネポータルサイト」に基づいて比較していきましょう。比較するにあたっての条件は次の通りです。 ・給湯器(40℃)、使用水量65L/回(冷房期間は、給湯器を使用しない)の手洗いとする ・給水接続タイプで標準モードを利用した食器洗い乾燥機を使用する ・手洗いおよび食洗機をそれぞれ1日2回利用する ・1人暮らしの場合を想定する 比較結果は次の通りです。 ・手洗い時のガス代・水道代の年間合計金額:2万5560円 ・食洗機使用時の電気代・水道代の年間合計金額:1万9090円 食洗機の方が年間6470円の節約につながっていることが分かります。この費用差は、3年間で1万9410円、5年間で3万2350円となります。食洗機は、購入時に初期投資はかかるものの、洗い物をする時間をほかのことをする時間に回せるとともに、費用の節約にもつながることを考慮すれば、購入を検討する価値はじゅうぶんあるといえるでしょう。 食洗機の方が年間の支出額を抑えられることが分かりましたが、食洗機を導入するには初期費用が掛かります。初期費用を鑑みると、どのくらいで食洗機の費用を回収ができるのでしょうか。 製品のスペックや大きさなどによって食洗機の価格は変わりますが、大掛かりな工事無しでもキッチンの上に備え付けられる、Panasonicの据え置きタイプの食洗機の価格帯を確認すると、約4万円~11万円となっています。 今回は1人暮らしを想定するため、Panasonicの1人暮らし向けタイプ「NP-TML1-W」(税込3万7620円)を購入したとして、どのくらいの期間で食洗機の費用を回収できるのか計算してみましょう。 年間で6470円を節約できているとすると、「3万7620(円)÷6470(円)=5.8(年)」となります。費用を回収するのに約6年かかりますが、家事の負担を軽減できることを考えると、食洗機を導入する余地はあるのではないでしょうか。