ヘンリー王子、故郷との関係をついに完全に断ち切る 主たる居住地をアメリカに変更
2020年に王室を離脱、イギリスからアメリカに移住したヘンリー王子。これまで日本だと”代表者の本籍地”に近い、主たる居住地はイギリスになっていたが、アメリカに変更したことが明らかになった。 【写真】子ども時代の写真を発掘!ヘンリー王子 & ウィリアム王子の仲良しフォトアルバム
王子はエコなツーリズムを推進する企業「トラバリスト」を立ち上げ、その代表を務めている。今週王子は企業情報の変更を申請、代表である自分の居住国をアメリカに変更した。新聞「デイリーメール」が企業登記局の書類を入手、確認している。同紙はついに「王子がイギリスとの関係を断ち切った」「故郷を捨てた」と報じている。
とはいえ王子がアメリカに住むことに関しては波乱含み。回顧録で王子が「昔薬物を試したことがある」と告白したせいで、アメリカに引っ越すときにビザを申請した書類で薬物使用に関して正しく申告しなかったのではないかという疑惑が浮上。今もそれは残っている。共和党の大統領候補に選出されることがほぼ確定しているドナルド・トランプ元大統領は自分が当選したら王子を強制送還すると仄めかしている。一方、ロンドンに駐在しているアメリカ大使は「民主党の大統領である間は王子を国外追放することはない」と発言している。このコメントを受け、一部のアメリカ国民からは王子のビザに関する記録を公開するように求める声がヒートアップ。共和党の大統領が誕生した場合、主たる居住地をアメリカに変えたことが王子の運命にどう影響するのかに注目が集まっている。
同紙はイギリスにおける問題も指摘。ヘンリー王子はチャールズ国王の代理を務める国務参事官の1人である。同紙によると、国務参事官はイギリスに住んでいる人物であることが法律で定められている。しかし王子はフロッグモアコテージから退出するようチャールズ国王から求められて以来、イギリスに住むところを持っていない。実質的にはイギリスの住民ではなかったわけだが、居住国だけはイギリスになっていたのでこの点についてはうやむやにされていた。今回居住国を変えたことで、王子がこの役割についていることが法律問題になる可能性が浮上している。