通帳の記帳を忘れていたら合計額で印字されました。内容の明細が欲しい場合はどうしたらよいですか?
通帳の記帳を長い間行っていないと、取引内容が合計額で印字されます。取引の明細が分からないと、何かと不便になる場合もあります。また、通帳の記帳だけでなく開設した銀行口座を長い間使わないと、休眠口座になったり未利用口座管理手数料がかかったりするので注意が必要です。 本記事では、通帳を記帳したときに合算表記となる期間や明細を取り寄せる方法を紹介します。
通帳の合算とは何か
長い間通帳の記帳をしておらず、金融機関が定めた期間や取引数を超えた場合、個々の取引明細ではなく合計額がまとめて記載されます。どれくらいの期間記帳がないと合算記載になるかは、金融機関によって異なります。 例えば、ゆうちょ銀行の場合、未記帳の取引明細が30行を超えると合算になるので、取引件数が多いと短期間で合算表記になることもあるでしょう。 通帳が合算表記になると、取引の証明が欲しい場合などに不便です。ATMで定期的な記帳を心がけるとよいでしょう。
合算表記を防ぐにはどうする?
合算表記を防ぐには定期的に通帳記帳をするか、無通帳口座(Web)にするのがおすすめです。無通帳口座は、通帳がなくなる以外にお得なサービスが受けられる場合もあり、金融機関も推奨しています。 ただし、無通帳口座は本人以外に口座の存在が分からなくなりがちなどのデメリットもあります。いざというときに備えて、口座を開いている金融機関一覧などを家族に知らせておくとよいでしょう。 ■長時間使っていない口座は未利用口座管理手数料がかかる 長期間入金・出金など取引がない口座は、不正利用を防ぐなどの理由で未利用口座管理手数料がかかります。手数料は金融機関によって異なりますが三菱UFJ銀行やみずほ銀行などのメガバンクは1320円です。 どれくらいの期間取引がないと手数料がかかるかは、金融機関によって異なります。 例えば、三菱UFJ銀行の場合は、2021年7月1日以降に開設された2年以上未利用の普通預金口座から、未利用口座管理手数料がかかります。使っていない口座がある場合は、早めに解約するのがおすすめです。進学、就職、結婚、引っ越しなどの機会に開設した口座の見直しをしましょう。 ■休眠口座になると預金は民間公益活動に回されることも 休眠預金等活用法に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上取引のない預金(休眠預金など)は、民間公益活動に活用されます。普通預金だけでなく、定期預金も対象です。 休眠口座になっている口座も預金の引き出しは可能ですが、窓口での手続きが必要になります。金融機関によって手続き方法が異なるので、預金を引き出す前に確認してください。