ビール片手に自民党若手議員の部屋飲みに「アポなし訪問」…いま周囲をウンザリさせている「大物議員の名前」
「茂木派」解散の裏事情
「一致団結、箱弁当」 会合で皆で同じ弁当を食べることからこう呼ばれていた平成研究会(茂木派)の結束も、令和の時代はもたなかった。 【一覧】「次の首相になってほしい政治家」岸田は15位…上位に入った「意外な議員」 4月17日、茂木派は緊急会合を開き、総務省への政治団体の届け出を取り下げることを決めた。当初は麻生派と足並みを揃え、政治団体としての存続を模索していた茂木敏充幹事長が、なぜ派閥解散に踏み切ったのか。 「前厚生労働大臣の加藤勝信さんらが退会を匂わせていたからです。同派からはすでに選挙対策委員長の小渕優子さんと衆参両院議員8名が退会していた。さらに退会者が出れば、茂木さんが派閥を掌握できてないことが明らかになり、イメージダウンは避けられません。そこで先手を打ったのです」(全国紙政治部デスク) 茂木氏は同派を足掛かりに「総理の座」を目指す構えだっただけに、戦略の練り直しを迫られた。 そこで目をつけたのが解散した安倍派だった。頻繁に安倍派の若手を食事に誘っているという。
「アポなし訪問」で「媚ビール」
「今のうちに幹事長の権限でカネを使って、安倍派を取り込みたいのでしょう。裏金問題の逆風の中で選挙になることを恐れている若手に『総理に解散はさせませんから』と囁き、囲い込もうとしている」(安倍派議員) 先月には、赤坂の議員宿舎で安倍派の当選1~3期生が「部屋飲み」をしていたところに、アポ無しで駆けつけたという。その際、茂木氏が手土産に持参したのが、外国産の地ビールだった。最近では、会食でもよくビールを口にしているという。 「茂木さんは『ワイン党』で有名ですが、若手はワインよりも脂っこいものとビールが好みなので、彼らにあわせて飲んでいる。安倍派議員の間では、『茂木の媚ビール』と揶揄されています」(同前) 若手からもビールでたるんだ腹の内を見透かされてしまっている茂木氏。盃ならともかく安いコップを交わして得られる支持など、ビールの泡のように儚い。 「週刊現代」2024年4月27日・5月4日合併号より 【もっと読む】大臣の答弁が下手すぎて、議場騒然! 「あまりに能力不足」…官僚たちも呆れている「議員の名前」
週刊現代(講談社)