オリックス・吉田輝星、大幅2100万円増3700万円サイン 50試合4勝0敗14ホールド、防御率は自己ベスト3・32 「良い場面で投げさせてもらった」
オリックスの吉田輝星投手(23)は28日、大阪市の球団施設で契約更改交渉に臨み、1600万円から2100万アップの年俸3700万円(金額は推定)で来季の契約を結んだ。 ◆吉田輝星、母校の試合を甲子園で観戦【写真】 「(球団からは)球団事情としては主力の中継ぎ陣がいないなかで、いろんな役割を(鈴木)博志さんとかとやってくれてすごく助かったと言っていただけて、すごくうれしかったです」 日本ハムからトレード移籍1年目の今年、自己最多の51試合(2022年)に迫る50試合に登板して4勝0敗14ホールドの防御率3・32。2022年の防御率4・26を超える自己ベストを更新し、勝利数とホールド数も自己最高となった。移籍初勝利はプロ野球49度目の「1球勝利」。9月下旬に右肘痛のため離脱し、シーズン完走はならなかったが、飛躍の年となった。 「勝ちは、ビハインドが逆転につながってるので僕ひとりだけの要因ではないんですけど、シーズン後半につれてホールドが増えていった。良い場面で投げさせてもらってしっかり抑えながらホールドをつけられたという意味では後半は良いシーズンを送れた」 今年限りで退任した中嶋聡監督からの助言や、退団した中垣征一郎巡回ヘッドコーチには「普通これぐらい手を掛けてくれないな、というぐらいサポートしてもらった。それでどんどん良い感じになっていったと思います」。シーズン終了後には直接、感謝の言葉を伝えた。 トレード移籍を契機に殻を破った。右打者へのシュート、落ちる変化球のスプリットとチェンジアップを操れるようになったことが「大きく変わった部分」と明かす。さらなる成長へ、直球の回転数アップなどにも取り組むという。 昇給へのご褒美を問われると、体への投資と答えた。「骨に良い刺激を与えるやつを買おうか、と。それで治りが早くなるみたいなので。医療器具なので高いかなと思うんですけど」。29日に購入に行くそうだ。
中日スポーツ