モー娘。福岡出身の生田衣梨奈「先輩後輩で遊びに行くことが増えた」リーダー就任1年を振り返る 岡村ほまれ〝変化〟実感「後輩としても言いやすい」 卒業控える石田亜佑美への想いとは?
13人体制、最初で最後のアルバム
モーニング娘。'24の10代目リーダー生田衣梨奈(27)と岡村ほまれ(19)が福岡市を訪れ、西スポWEB OTTO!のインタビューに応じた。現在の13人体制で臨んでいる秋ツアー「WE CAN DANCE!」も終盤に入り、12月6日には横浜アリーナ(神奈川)で石田亜佑美(27)が卒業を迎える。新たな歴史の転換期にある「モー娘。」の2人が、新アルバムに込めた想いや石田を送り出す心境、生田のリーダー体制後の〝変化〟を振り返った。(聞き手・構成=佐藤泰輔) 【写真】11年前、懐かしのスリーショット ■11月27日に約3年8カ月ぶりとなるオリジナルアルバム「Professionals-17th」(プロフェショナルズセンブンティーンス)をリリースする。どのような内容になっているのか。 生田「13人で出す最初で最後のアルバムになります。最近のアイドルっぽい可愛い楽曲が入っています。『メンバーの新たな一面が見られる』。そんなアルバムに仕上がりました」 岡村「いろんな曲を楽しめます。自分が参加しているアルバムは3枚目で、その中で一番の推しアルバムです!自分で買って聴きたいぐらい、大好きなアルバムになっています」 生田「つんく♂さんが『モーニング娘。はアイドルではなくてアーティスト』と、よく仰っている。いろんな意味の〝プロ〟が集まってるから〝プロフェッショナルズ〟というタイトルを付けてくださいました。『今のメンバーはこれだ!』というつんく♂さんの想いも込められている。それがとてもうれしかったです」 岡村「私たちはいろいろな意味でパフォーマンスをお仕事にしている立場です。このアルバムの楽曲もいずれ後輩たちが歌い継いでいくと思うので、自分が先輩の立場となって、〝プロ〟のお手本になりながら『これからのモーニング娘。につなげていきたい』という気持ちです」 ■74枚目のシングル『なんだかセンチメンタルな時の歌』をはじめ、13曲が収録されている。その中で特に思い入れのある曲を一つだけ選ぶとしたら。 生田「私は『「恋人」』が一番好きです。私は〝ザ・つんく♂さん〟を感じられるような歌詞がすごく体に染み付いている。現代の女の子ならではの悩みや男の子に対しての気持ちが、素直に感じられる歌詞が好きです。加えて…私って、ちょっと悲しい曲が好きなんです。最近の10代、20代が抱えている気持ちを代弁している曲が『「恋人」』なんじゃないかなって。共感できる歌詞がいっぱい含まれているんです」 岡村「私は『おっちょこちょいなファンタジアロマンス』です!」 ■岡村は15期メンバーとして、北川莉央(20)、山﨑愛生(19)とともに2019年6月に加入した。 岡村「この曲は同期メンバーで歌わせていただいています。3人で『15期の楽曲が欲しいね』という話をしていたところ、思っていたよりも早くチャンスをいただいて、とてもうれしかった。この曲は一見かわいい感じのタイトルなんですけど、実は全然かわいくない笑。個人的には、つんく♂さんが15期メンバーのことを理解して、この曲を作ってくださったのかな?って思っています。ファンのみなさんは〝かわいい〟イメージの曲を期待していたようですが…。みなさん仰天したんじゃないかな」 意思疎通ができないのは嫌 ■昨年11月、前リーダー譜久村聖の卒業にともない、10代目のリーダーに就任した生田。この1年間を振り返って。 生田「リーダーになって、最初のツアーが始まるまではすごく不安でした。どちらかと言うと…怖い。みんながどう思うか分からなかったり、〝素〟が見える部分にどういう感想を抱くのかとか…。ツアー初日を終えて、ファンのみなさんが感想を書いてくれるSNSを見たときに、『すごくギラギラしてた』っていう感想を目にしたんです。それまでの譜久村聖ちゃんは、みんなを包み込んでくれるような〝優しいリーダー〟でした。だから、『変えられた!』というか、新たな時代を作れたんじゃないかなって思って、とてもうれしく思いました。今は自分自身のキャラクターを生かしつつ、リーダーとしてちゃんとした言葉もしゃべらなきゃいけない。その部分で葛藤しています笑」 ■岡村は「生田リーダー」の下、変わっていくグループを実感している。 岡村「先輩メンバーだけじゃなくて、後輩たちにもちゃんと意見を聞いてくれる。『みんなはどうしたい?』って。それがありがたいです。今までは、思っていたことはあっても『後輩だから何を言わないでおこう…』とか、自分がこうしたいっていう気持ちがあっても、自分たちから発言しづらいことはありました。でも、リーダーから聞いてもらえたら、後輩としても言いやすいです」 ■先輩後輩関係なく、メンバー全員の意見を積極的に取り入れた。 生田「良い意味で先輩後輩の関係はあるけど、メンバーであることは変わらないと思います。後輩だからといって黙る必要はないです。時代も変わってきている。上だけで決めて下が何も知らなくて…。そんな意思疎通ができていないグループは一番嫌なんです」 お弁当は…取りな! 岡村「変わったことがもう一つあります!」 生田「何?」 岡村「メンバーのスタイルや特徴にあわせた衣装を生田さんが『こうしたらいいんじゃない?』って言ってくれることです。今まで衣装のことは言いづらかったんです…。でも、生田さんが隣にいて、スタイリストさんに『こうした方が似合うと思うから』っていうのを伝えてくれる。デザインとかもメンバーそれぞれの好みを把握してくださっていて、『ほまれは、こういう袖が好きだよね』とか」 そんな生田リーダーを「〇〇な人」と表現すると? 岡村「んー。〇〇な人…。想いやりの人!。細かいことなんですけど、差し入れも『早い者勝ち!』みたいな笑」 生田「私が差し入れを早く取りたくない人だから、待たれてるのがすごく嫌なんですよ笑」 ■お弁当を選びは年功序列なのか? 生田「その話はよく出るんですよ。食べたい時に食べたいから、食べたい人が好きな時に食べな?って言います」 岡村「モーニング娘。と言えばって、よく話題になりますよね。今はそういうこと全然ないです。取りまーす!って言ってます」 生田「取りな!って言います笑。以前に比べて、先輩と後輩で遊びに行くことが増えたように感じます」