母親殺害死体遺棄・裁判員裁判 被告「母に申し訳ないことをした」
さくらんぼテレビ
母親を殺害し、遺体を鶴岡市の高齢者施設の敷地内に遺棄した男の裁判員裁判。26日の被告人質問で、男は「母に申し訳ないことをした」と話した。 殺人と死体遺棄の罪に問われているのは、東京都の会社役員・榎本虎太郎被告(41)。 起訴状などによると、榎本被告は去年10月、都内で母親の萬里子さんの首を絞め、口の中に自分の手を押し込んで窒息させて殺害。その後、レンタカーを使って、自身が経営する鶴岡市の高齢者施設の敷地内に遺体を運び、土の中に埋めて遺棄した罪に問われている。 24日の初公判で、榎本被告は「母を殺すつもりはなかった」として殺意を否認し、殺人ではなく傷害致死の適用を求めている。 26日に行われた被告人質問で、高齢者施設の売却をめぐる話し合いで口論になった際、萬里子さんの暴言を止めようと首を絞めたことについて、弁護側から「死んでしまうとは思わなかったのか」と問われると、榎本被告は「感情だけで動いていて考える余裕がなかった」と答えた。 その後、萬里子さんの口の中に手を入れたことについては、「口を塞いで暴言を止めようとした弾みで口の中に手が入ってしまった」と話した。 検察側から、その後、手をどうしようとしたのかと問われると「手を抜こうと思ったが、また暴言が続くと思い手を入れ続けた」と答えた。 そして、母親を殺してしまったことについて榎本被告は、「本当に申し訳ないことをした。母親の冥福を祈って苦しみながら生きていく」と語った。 27日は、論告求刑と最終陳述などが行われ結審する予定。
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