キャサリン妃の「外交ファッション」は圧倒的存在感...世界を魅了した5つの瞬間
<王室外交の場で魅せるキャサリン妃の数々のドレスは、エリザベス女王やダイアナ妃が所有していたアクセサリーをあわせることで輝きを増す...>
2022年に「プリンセス・オブ・ウェールズ(ウェールズ公妃/皇太子妃)」となって以来、キャサリン妃は晩さん会や外交レセプション、戴冠式などの公式行事でますます堂々とした装いで注目を集めてきた。 【写真】キャサリン妃の5つの「外交ファッション」をすべて見る そのファッションセンスが広く称賛されているキャサリン妃だが、それらはごく少数のデザイナーによるものである。近年、主要な公務のドレスは「アレキサンダー・マックイーン」のクリエイティブディレクターをつとめたサラ・バートンとジェニー・パッカムの2人の才能に委ねられている。 サラ・バートンは2023年に「アレキサンダー・マックイーン」を去り、2024年からフランスのブランド「ジバンシィ」に加わった。2025年に初コレクションを発表する予定だが、キャサリン妃がその顧客となるかはまだ不明だ。 今年初め、健康上の理由から公の場から遠ざかっていたキャサリン妃は3月にがんの診断を受けたことを公表。9月には、予防的な化学療法が終了したものの、まだ完全には回復していないことを明かしている。 公の場での姿が減少したなか、SNSではファンたちがキャサリン妃の公務を振り返り、その優れたファッションセンスが注目を集めている。そこで2022年に皇太子妃となって以来、キャサリン妃が魅せた威厳ある5つの瞬間を本誌が振り返る。 ■2022年 南アフリカ大統領国賓訪問「ジェニー・パッカム」 チャールズ3世が国王即位後、初めての国賓となった南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領をバッキンガム宮殿に迎えた。 皇太子妃として初めての晩さん会では「ジェニー・パッカム」の床まで届くスリット入りの白いドレスにクリスタルのネックレスで輝きを放ったキャサリン妃。ダイアナ妃が愛用していたメアリー王妃の「ラバーズ・ノット・ティアラ」と真珠とダイヤモンドのイヤリングとブレスレットを着用した。 また、2019年にエリザベス女王より授与された「ロイヤル・ヴィクトリア勲章」のブルーサッシュにエリザベス女王の肖像が描かれた黄色のバッジである徽章(きしょう)も身につけていた。 ■2022年 外交団レセプション「ジェニー・パッカム」 王室がホストとなり、ロンドン在住の各国大使や国際機関高官などをバッキンガム宮殿に迎える年次外交団レセプションに出席したキャサリン妃は、ジェニー・パッカムがデザインしたスクープネックと長袖の鮮やかな赤のイブニングドレスを着用。 そのドレスに「ロータスフラワー・ティアラ」とエリザベス女王のイヤリング、そして「ロイヤル・ヴィクトリア勲章」のブルーサッシュと徽章をあわせた。 ■2023年 チャールズ国王戴冠式「アレキサンダー・マックイーン」 2023年5月6日、ウェストミンスター寺院で行われたチャールズ国王とカミラ王妃の戴冠式で、これまでで最も威厳ある装いを披露したキャサリン妃は、初めて「ロイヤル・ヴィクトリア勲章」のローブを着用した。 ローブの下には、サラ・バートンによる「アレキサンダー・マックイーン」のアイボリーの長袖シルクドレスを着ており、ネックラインと裾に銀糸で花柄の刺繍が施されていた。 そしてダイアナ妃が所有していたダイヤモンドと真珠のイヤリングを身につけ、帽子デザイナー「ジェス・コレット(Jess Collett)」がデザインした銀糸の刺繍が施されたヘッドドレスをあわせた。 ■2023年 韓国大統領の国賓訪問「ジェニー・パッカム」 2023年11月、チャールズ国王とイギリス王室は国賓として韓国の尹錫烈(ユン・ソンニョル)大統領をバッキンガム宮殿に迎えた。 国王主催の晩さん会では、金色の刺繍が施されたケープレット(肩にかかる小さなケープ)が特徴的な「ジェニー・パッカム」のドレスを着用したキャサリン妃。 白いオペラグローブにマッチしたハンドバッグを合わせたほか、チャールズ国王から貸与された「ストラスモア・ローズ・ティアラ」とエリザベス女王所有のダイヤモンドイヤリングをあわせた。 ■2023年 外交団レセプション「ジェニー・パッカム」 2023年12月、バッキンガム宮殿で行された外交団レセプションでは、同年6月にヨルダンのフセイン皇太子の結婚式で披露した衣装を再び着用。 「ジェニー・パッカム」のピンクのドレスにクリスタルビーズが施されたイブニングドレスに、メアリー王妃がかつて所有していた「ラバーズ・ノット・ティアラ」とエリザベス女王が所有していたアールデコ調のダイヤモンドのイヤリングを合わせた。
ジェームズ・クロフォード・スミス