【大分】西部・北部を中心に大雨 土砂災害に警戒を
大分朝日放送
大分県内では北部や西部を中心に6月30日から大雨となり、日田市や中津市、玖珠町に土砂災害警戒情報が出されています。 引き続き厳重な警戒が必要です。 楠元記者 「日田市の天ヶ瀬温泉に来ています。川の水量が増して川沿いにある露天風呂がほぼ水に浸かっている状態になっています」 梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で大気の状態が非常に不安定になり、西部や北部を中心に大雨になりました。 降り始めから午後4時までの雨量は大分県日田市椿ヶ鼻で414ミリ、日田三本松で318.5ミリ中津市耶馬渓で251ミリなどとなっています。 日田市・中津市玖珠町に土砂災害警戒情報が発表されているほか、西部や北部を中心に11の市と町に大雨警報が出されています。 日田市・中津市・玖珠町全域には合わせて約6万1700人に避難指示が出ています。 避難所した人 「きょうはもう土砂降り。(Q朝強かった)この前暗くなってから(避難所に)来て怖くて。やっぱり明るいうちに来ておかないと年寄りは危ない」 山国川上流部には、一時、警戒レベル4に相当する氾濫危険情報が発表されました。 現在は注意水位を下回っています。 日田市の三隈川でも水位が上がりました。 川に面する老舗旅館では…。 みくまホテル 諌山節子さん 「すごく大降りになった怖いごとありますけど今年も屋形船が心配。もうすでにキャンセルが出ています。大雨なので屋形船が楽しみなのでまた後日に変更しますというお客さんが多い」 交通機関にも影響が出ています。 JRでは、日豊線の特急ソニックに運休が出たほか、久大線や豊肥線にも運転見合わせや遅れが出ました。 利用客 (鹿児島に帰る予定)「ホテルを9時に出たからやがて1時間(待っている)。宮崎まで行ってそこで鹿児島の状況を聞きながら乗れる列車に乗りたい」 観光地、由布院でも。 神戸からの観光客 「今から観光するつもりだったんだけど黒川温泉に行くからこんな雨だしどうしようかなって。全然予定にないわ、こんなの」 2日も大分と熊本を結ぶ九州横断特急は全ての便の運休を決めています。 また高速道路は大分道の玖珠ICから日田ICまで上下線とも通行止めになっています。 高速バスは一部で運転を見合わせています。 また、日田市などの小中高校で8校が休校したほか48校が終業時間を繰り上げました。 雨は1時間あたり北部・西部で40ミリ中部で30ミリなどが予想されていて、1日夜にかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがあります。 大分地方気象台は、引き続き土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛けています。