「うるさくて眠れない」 横浜・みなとみらい地区、住民悩ますバイク騒音 神奈川県警は大みそかに交通規制と検問
横浜・みなとみらい21(MM21)地区で、バイクなどによる騒音問題が住民らを悩ませている。若者などが違法改造したバイクにまたがり、爆音を鳴らして走行しているといい、地元住民からは「うるさくて眠れない」などの声が聞かれる。取り締まりは継続して行われているものの解消には至っておらず、県警はバイクが集まると予想される大みそかには、交通規制と検問で違法改造車を入れさせない構えだ。 【図で見る】31日から行う交通規制の概要 「すごい音を出して走っている。寝ていると気になるのでやめてほしい」-。同地区のマンションに住む男性は顔をしかめ、騒音への苦情をこぼした。 横浜水上署によると、同地区での騒音への苦情は開発が進むとともに増加傾向にあり、今年1月~11月末までで52件に上っている。 県警は継続的に取り締まりを行っており、今月20日にはよこはま新港合同庁舎付近で実施。違法改造とみられるバイクなどを対象に排気音を測定し、マフラーの整備不良など2件の違反に対し改善指導を行った。 バイクのミラーの整備不良が確認されたフリーターの少年(16)は、取材に対し「検問やっているのが分かったので、音を小さくして走ったんですよ。次は違反がないように気をつけたい」と話し、立ち去った。 同地区内でも、クリスマスや年末年始などにバイクに乗った若者らが集まってくる場所とされるのが、横浜赤レンガ倉庫。違法改造されていなくても、大型だったり台数が集まったりするとかなりの音量になるといい、カフェで働く女性は「閉店後、帰宅する際によく見る。うるさいだけでなく、信号無視もしていて危ない」と迷惑顔。レストランで働く男性は「客からバイクの音がうるさいと言われる。何度か通報したこともある」と眉をひそめた。
神奈川新聞社