まゆ玉作り最盛期「多くの福が来ますように」 熱海・来宮神社
熱海市西山町の来宮神社で、正月の縁起物として親しまれる「まゆ玉」作りがピークを迎えた。新年の家内安全や商売繁盛を願い、巫女(みこ)が6色のまゆ玉飾りを1本ずつ丁寧に手作りしている。 まゆ玉は熱海でかつて盛んだった蚕産業に由来し、魔よけの色とされる紅、青、白、黄、紫と、ご神木の緑色を採用している。大黒天や招き猫の飾りと一緒に萩(はぎ)の枝に取り付け、稲穂がこうべを垂れたような見た目に仕上げる。 16日は巫女の金森百奈花さん(22)と日吉愛華さん(21)が作業に励み、「多くの福が来ますように」「彩り鮮やかな新年に」と思いを込めた。 来宮神社は20日ごろまでに計200本のまゆ玉飾りを用意し、元日午前0時から取り扱う。正月三が日の初詣客はコロナ流行前とほぼ同じの約10万人と見込んでいる。
静岡新聞社