テスラ、キャシー・ウッド氏の主力ファンドでトップの座回復へ向かう
(ブルームバーグ): 米電気自動車(EV)メーカーテスラは、キャシー・ウッド氏の主力ファンドで組み入れ比率トップの座回復に向かっている。ウッド氏の上場投資信託、アーク・イノベーションETF(ARKK)は値下がりしたテスラ株を買い戻した。
ブルームバーグがまとめたアークの日々の取引データによると、ARKKは昨年12月以降、テスラ株を230万株以上購入し、比率を約9.6%まで引き上げた。これは現在のトップであるコインベース・グローバル社の9.86%に次ぐものだ。
アークのETFは今回の買い増しの前、3四半期連続でテスラ株を売っていた。ここ数カ月の買い越しで、ファンドの保有株数は600万株を超えた。その大半は旗艦ETFのARKKを通じたものだ。買い戻しはウォール街のテスラに対する見通しが急速に暗くなっている時期に行われた。
テスラは今年に入ってから時価総額の約3分の1を失った。同社は今月、1-3月(第1四半期)の自動車販売台数が予想を大幅に下回ったと発表し、売り上げと利益の伸びに対する懸念を呼び起こした。
原題:Tesla Set to Recover Top Spot in Cathie Wood’s Flagship Fund (1)(抜粋)
--取材協力:Subrat Patnaik.
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Abhishek Vishnoi