左から：ダイアナ妃、サラ・ジェシカ・パーカー、オードリー・ヘプバーン

ロサンゼルスのジュリアンズ・オークションで1月18日に行われた『Unstoppable: Signature Styles of Iconic Women in Fashion』には、20～21世紀の最も有名で影響力のあった女性を象徴するレアなアイテムがラインアップ。なかには故ダイアナ妃とサラ・ジェシカ・パーカーのアイコニックなルックもあった。 【写真】20世紀を代表するファッションアイコン、ダイアナ妃のベストルック オークションハウスの中央にディスプレイされていたのは、ダイアナ妃がまとったキャサリン・ウォーカーの黒のオフショルダードレス。ネックラインと裾にストライプがあしらわれたシックなシルクベルベットのドレスで、妃が1985年にプライベートなイベントの際に着用したもの（写真は残っていない）。予想価格は10万ドルだったが、その3倍以上の32万5000ドル（約4800万円）で落札された。

ジュリアンズ・オークション

ジュリアンズ・オークションは、ダイアナ妃が着用したドレスの最高落札価格記録を保持しているオークションハウス。ジャック・アザグリーの美しいドレスが、2023年12月の『Hollywood Legends』オークションで、114万8000ドル（約1億7000万円）で落札されている。 今回のオークションにはアイコニックなドレスが他にも。サラ・ジェシカ・パーカーがドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のオープニングで着用したチュチュスカートだ。サテンのウエストバンドがついた、3段のチュールでできたロマンティックなスカートで、予想価格の6.5倍に当たる5万2000ドル（約770万円）で落札。 もともとはコスチュームデザイナーのパトリシア・フィールドがニューヨークの古着屋の5ドル均一箱の中から見つけたものだ。ちなみに衣装チームが同じものを5着作ったうちの1着がこのオークションに出品され、1着はサラが所有しているという。

ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』でのサラ・ジェシカ・パーカー。

他には、モナコのグレース王妃が1961年にホワイトハウスでジョン・F・ケネディ大統領と会った際に着用したジバンシィのグリーンのアンサンブル（32万5000ドルで落札）や、エリザベス・テイラーが着用したカール・ラガーフェルドによるデザインのカフタン（6500ドルで落札）、オードリー・ヘプバーンが1970年に息子の洗礼式で着用したイヴ・サンローラン「リヴ・ゴーシュ」のドレス（1万3000ドルで落札）、ホイットニー・ヒューストンが2008年にモロッコの音楽フェスティバル、マワジンで着用したバーバリーのゴールドのトレンチコート（4550ドルで落札）などが出品されていた。 ジュリアンズ・オークションは、20年にわたって音楽やエンターテインメント界でトップを走るオークションハウス。今回の『Unstoppable: Signature Styles of Iconic Women in Fashion』はそのラグジュアリーファッション部門の最新オークションだった。