ソフトバンク和田毅「失敗もたくさんあったが無駄なことはなかった」…ルーキーで胴上げ「あり得ない経験」
ソフトバンクの和田毅は、5日の現役引退記者会見で充実感を漂わせながら自らの野球人生を振り返った。 【写真】アテネオリンピックの野球会場でランニングをする野球日本代表の松坂大輔と和田毅(ギリシャ・アテネ郊外のオリンピック・ベースボール・センターで)=2004年8月12日撮影
和田との主な一問一答は次の通り。
――今季はどういう思いでプレーしたか。 「どんな形でもチームに貢献して終わりたいと思っていた。日本シリーズでまったく貢献できず、申し訳なかった」
――印象に残っていることは。 「すべてが思い出。今考えると、ルーキーで(日本シリーズの)胴上げ投手なんてあり得ない(経験だった)。そこからけがをしたり、米国へ行ったり、失敗もたくさんあったが、これまでの野球人生の中で無駄なことはなかった。そこは誇りを持って言える」
――米国での4年間は。 「マイナーにいる時間が長かった。ファームで頑張っている子や裏方さんの気持ちをじかに知ることができた。帰ってきてからは、若い子に頑張ってほしいという気持ちで接してきた。4年間で成長できたのかな」
――日本球界で「松坂世代」最後の一人だった。 「本人に連絡したら、僕がやめることをすごく悲しんでくれていた」
――ダイエー時代を知る選手がいなくなった。 「一日でも長くという気持ちで何とか頑張ってきた。寂しい気持ちはある」
――ファンへの思いは。 「日本一、世界一のファンだと思う。けがで1年半投げられず、2019年にマウンドに上がった時にすごい拍手をいただいた。これだけのファンが待っていてくれたんだなと思うと、すごくうれしかった」