元世界王者の復活KO劇が一転、“目突き騒動”で炎上!敗者が提訴の意向も=UFC
3月30日(日本時間31日)に開催された『UFCファイトナイト』にて、元世界王者が復活のKOで会場を沸かせるも、そのフィニッシュブローにアイポーク(目突き行為)があったとして、審判がKOコールを取下げ、それまでの内容での判定決着に切り替えたが、これが炎上。さらに目を突かれ敗れた選手が判定に不服として提訴を主張するなど騒動に発展している。 【フォト&動画】見るだけでも激痛!問題のアイポーク(目突き)の瞬間 問題となっているのは、メインカードで行われたミドル級マッチのクリス・ワイドマン(39=米国)vs.ブルーノ・シウバ(34=ブラジル)戦。 ワイドマンは元同級王者で21年4月に相手のカーフキックを受けてスネ骨折の大怪我。昨年8月に2年ぶりに復帰するも完敗。年齢のこともあり、ダナ・ホワイト社長から引退勧告を受けていたほどだった。 相手のシウバはキャリア23勝で20KOを誇るストライカー。現在2連敗中で、シウバにとっても負けられない一戦だった。 試合は1R、レスリングエリートのワイドマンが組みの展開を優勢に運び、主導権を握る流れ。2Rはスタンド打撃の展開でシウバが持ち返すも、やはり流れはワイドマン。3R、なんとか反撃に転じようとするシウバだったが、中盤にワイドマンの左フックでシウバがダウン。追撃のパウンドでレフェリーがストップした。 元世界王者の劇的な復活KO劇に会場は大盛り上がりとなったが、シウバがフィニッシュの一連の流れでワイドマンのアイポーク行為があったことを主張。その後のリプレイ審議の結果、シウバが主張したアイポークがあったことが認められ、TKO結果は取り消し。最終的にアイポークまでの内容をジャッジする形となり、三者ともに30-27でワイドマンの判定勝利に切り替わった。 これに対し、ネット上では「最悪のジャッジだ」「この結果は信じられない」「アイポークやったもの勝ちだ」と炎上。敗れたシウバも、その後の「MMA Fighting」の取材で「彼の指は完全に私の目の中に入ったんだ。あのジャッジには納得がいかない。少なくともノーコンテストにするべきだ」と激怒。判定の再検討を行うように提訴し、再戦を求める構えだという。 ワイドマンの今回のアイポークは偶発性のものであると思われるが、第2ラウンドでもシウバにアイポークする行為があったことから、最終的にジャッジが判断したそれまでの試合内容での結果判断について、シウバの主張に感情移入するファンは少なくないようだ。 果たして、さらに結果が覆ることはあるのだろうか、今後の動向に注視したい。