【阪神】ドラ1伊原陵人、25年“開幕戦”デビュー狙う「アピールできる状態に」2・15楽天戦
阪神ドラフト1位の伊原陵人(たかと)投手(24=NTT西日本)が、藤川タイガースの初陣に照準を合わせた。沖縄春季キャンプの日程が9日に発表され、1軍対外試合の初戦は2月15日楽天戦(宜野座)に決定。「実戦が仕事なので、アピールしないといけないし、それまでにやらないといけないこともたくさんある」。鳴尾浜での新人合同自主トレ2日目。マイペース調整を基本とするドラ1左腕が、25年の“開幕戦デビュー”に意欲を見せた。 前日8日、藤川監督は「2月1日に1軍キャンプスタートは、若い新人投手にとって全く意味がない」と話し、伊原ら即戦力投手も異例の2軍具志川キャンプでスタートさせる可能性を示した。「言われたように、けがなどをしてしまったら元も子もないので気を付けたい」。伊原もあらためて焦らず調整する姿勢を見せたが、楽天戦はキャンプイン2週間後。仮に具志川発進でも1軍合流が十分可能なタイミングで、目標として1つの目安になる。 「いつもよりは少し早い段階の調整になると思うけど、そこでアピールできる状態に持っていかないといけない」。地に足を着け、静かに闘志を燃やした。楽天のドラフト1位は5球団が競合し、大学NO・1野手の呼び声も高い宗山塁内野手(21=明大)。若手中心の時期とあって出場する可能性は十分あり、勝負に勝てばアピールにつながる。 NTT西日本では1月にブルペン入りした経験もあり、2月に試合が行われることもあった。「そんなにびっくりするほど早い調整になるっていう感覚はあまりない」と自信を見せた。 第2クール中の2月8、9日には、岡田阪神にならい、3年連続で1、2軍合同紅白戦も行われる見込み。「毎日勝負だと思っているので、ここにいる選手には負けないようにという思いは持ってやっています」。新人合同自主トレに励む同期入団選手もライバル視。2・15という明確なターゲットを念頭に鍛錬を積む。【塚本光】