「警察に捕まれば病院から出られる…」歯ブラシの『柄』で『まぶた付近』突き刺すなどして病院内で男性入院患者を殺害 被告の男に懲役17年の判決【みちのく記念病院・入院患者殺人事件】
2023年3月、青森県八戸市の「みちのく記念病院」で、入院していた男性患者を殺害した罪に問われている男の裁判員裁判。 【写真付きの記事はこちらから】 青森地裁は1日、男に懲役17年の実刑判決を言い渡しました。 ※NEWS DIG以外でご覧の場合は写真リンクをご活用ください。写真のある記事をご覧いただけます。また、【前回の審理】・【初公判】は関連リンクからご覧いただけます。 ■歯ブラシの柄でまぶた付近を… 事件の概要は 判決を受けたのは、本籍が五戸町で住居不定無職の佐々木人志被告(58)です。 佐々木被告は2023年3月、八戸市のみちのく記念病院で、同じ病室に入院していた髙橋生悦さん(当時73歳)の首を両手で押さえつけたほか、まぶた付近に歯ブラシの柄を突き刺して殺害したとされています。 ■これまでの審理での「検察側」・「弁護側」の主張 これまでの裁判で、検察側は「警察に捕まれば、病院から出られるといった動機は身勝手」などと指摘して、懲役18年を求刑していました。 一方、弁護側は佐々木被告が当時、心神喪失状態だったとして無罪を主張していました。 ■1日の判決公判 1日に開かれた判決公判で、青森地裁の藏本匡成裁判長は、精神鑑定の結果から犯行への精神症状の影響はないとして、佐々木被告の責任能力を認めました。 その上で、「動機は身勝手かつ自己中心的というほかなく、人命軽視の度合いが大きい」などとして、佐々木被告に懲役17年の実刑判決を言い渡しました。 ■病院への捜査も… この事件を巡っては、みちのく記念病院が髙橋さんの死因を「肺炎」と記載するなど不適切な対応をした疑いがあり、警察は引き続き、病院への捜査を続けています。
青森テレビ