東南アジアの台風死者200人超 ハノイで洪水、被害拡大の恐れ
【ハノイ共同】ベトナムやフィリピン、中国南部を直撃した台風11号の影響で、洪水や土砂災害の死者が11日までに計200人超に上った。ベトナム当局は同国の死者が179人、行方不明者は145人になったと発表した。台風は8日に熱帯低気圧に変わったが、ベトナムでは悪天候が続き、首都ハノイで洪水が発生。被害が拡大する恐れがある。 ベトナムメディアなどによると北部で被害が大きく、ラオカイ省では住民100人ほどの集落全体が流されて多くが行方不明になった。ハノイでも道路が冠水。市内を流れるホン川(紅河)の水位が上昇中で被害がさらに拡大する危険性があり、流域の住民がバイクなどで避難している。