神龍誠、苦闘の末に再起戦で勝利「勉強になった試合」“勝利の美酒”はファンタグレープ
■『宗明建設Presents DEEP 122 IMPACT』(4日・後楽園ホール) 第7試合でKENTAとの試合に判定勝利した神龍誠が、試合後の囲みインタビューで試合を振り返るとともに、RIZINでの悔しい敗戦からの再起戦となった今回の勝利の意味について語った。激闘の末に得た勝利は、彼にとってさらなる成長と次の大舞台への決意を象徴するものとなった。 【写真】マスクをかぶって入場する神龍誠 試合は序盤から激しい攻防が展開となり、第1ラウンドでは神龍が積極的な攻めで観客を沸かせた。しかし、「1ラウンドがうまくいきすぎて、攻め過ぎたことでスタミナを消耗してしまった」と反省を口にした神龍。続く第2ラウンドでは、相手の強力な打撃を受けてバランスを崩し、一時は窮地に立たされる場面も。あわやレフェリーストップとも思われたが、「意識が途切れるほどではなかったが、印象は悪かった」と冷静さを失わなかった姿勢が光った。 苦境に立たされた神龍だったが、持ち前の精神力で立て直して第3ラウンドで勝利に向けて堅実に戦い、スプリット判定で接戦を制した。右まぶたから流血もしていたなかで「苦しい中でも、最後まで勝ち切ることができたのは良かった」と試合を総括する一方で、「まだまだ反省すべき点が多い」と自身を戒めた。 この試合は、神龍にとって7月の『超RIZIN.3』の扇久保博正に敗れてからの再起戦であり、試合前のプレッシャーも相まって特別な意味を持っていた。「RIZINでの悔しい敗戦を糧に、今回は絶対に勝ちたいという気持ちがあった。少し緊張もあったが、そこを克服することができた」と改めて今回の試合に懸けた思いを吐露した。 また試合の裏には思わぬ苦境も潜んでいた。「水抜きする直前のタイミングで風邪をひいてしまい、体調を崩してしまいました。朝方に体が冷えすぎてやばいと感じた」と告白。それでも、「何とか寝て体調を整え、インフルエンザではないと分かった時にはホッとした」と明かし、なんとか試合には体調を整えることに成功した。 神龍は次の目標についても言及し「大みそかにまた大きな舞台で戦いたい。強い外国人選手との対戦を希望している。今、視野に入っているのは エンカジムーロ・ズール選手とか」と明言。そして。「今回はヒヤヒヤさせてしまった場面もあったが、これからもっと強くなった姿を見せていきたい。皆さんの応援が本当に力になった」と、今後のさらなる飛躍を誓った。 インタビュー中には、セコンドから差し入れされたファンタグレープを飲み、糖分を補給。顔は多数の傷を負いながらも「CMが来てほしいな」と最後は笑顔を見せながら、ファンタを持ちながら写真に収まった。