ふくしまジュニアチャレンジ 活動部門 四本松(福島県二本松北小4年) アイデア部門 立子山小5・6年(福島市)グランプリ 子どもの視点で人口減対策
小中学生の優れた発想や取り組みをたたえる福島民報社の第6回小中学生まちづくり大賞(ふくしまジュニアチャレンジ)の受賞者・団体が決まった。今回は「人口が減る地域を元気に」がテーマ。グランプリには福島県二本松市にある二本松少年隊の顕彰碑や墓を清掃した二本松北小4年の4人でつくる四本松(しほんまつ)=活動部門=、地元ゆかりの世界的歴史学者・朝河貫一博士の偉業や地域の魅力を発信し、移住者を増やす取り組みを考えた福島市の立子山小5・6年の3人=アイデア部門=が選ばれた。 県内の小中学校から活動部門に19件、アイデア部門に236件の計255件の応募があった。 活動部門はグランプリ1件、福島民報社賞1件、金賞3件、銀賞4件、銅賞4件の計13件、アイデア部門はグランプリ1件、福島民報社賞3件、金賞4件、銀賞6件、銅賞17件の計31件。活動部門の金賞3件の中で、学校全体で意欲的に取り組んだ三中魅力アッププロジェクト(原町三中)に審査員特別賞が贈られた。
四本松は二本松市の二本松北小4年の菅野滉斗(ひろと)さん(9)と佐藤祐太朗さん(10)、高鷹煌聖(こうたか・こうせい)さん(9)、熊本嶺士(れいじ)さん(10)の4人。 市内の観光資源の魅力を保ち、にぎわい創出に向け行動した。二本松少年隊の墓前でごみを拾い、キクの花などをささげた。市の魅力や将来像について商店街の店主らにアンケートした。集約した意見を今後の活動に役立てていく。 立子山小5・6年は、福島市の立子山小6年の寺島咲絵(さきえ)さん(12)と5年の高橋寛晃(ひろあき)さん(11)、湯野川真琴さん(11)の3人。 立子山地区の魅力や歴史を伝えるイベントを開き、移住・定住促進につなげるアイデアを考えた。立子山地区で育った朝河博士の功績を紹介する展示や、伝統の和太鼓の演奏、郷土食材「凍(し)み豆腐」のアレンジ料理の提供など、地域を盛り上げる多彩な企画を立案した。