「どうして子どもは小学校へ行くの?」蓮見アナの回答がアノンシスト賞 ラジオフリートーク部門 最優秀賞を受賞
蓮見先生:私たちのときはキンコンカンコンで教室移動だったんだけど、今はチャイムがなくても動ける子どもたちって多いんだよね。これはすごいね。だからそうやって時間とルールを守って勉強する習慣ができるのはいいことだと思います。あともうひとつ重要だと思うのは、学校に行く理由を自分で何かひとつ持っておいたほうがいいかなと思います。でね、学校に行っていいなと思うのは、いろんな人と交われることです。自分以外のたくさんのお友だちと生活することで、自分ってどんな性格なんだろうっていうのを知ることができます。おうちでお父さんお母さん、そして私、3人とか4人で暮らしていると、その人たちとの間でしか自分の性格ってわからないんです。だけど一歩外に出て違う人たちと交わることによって、私ってこんな人なんだなっていうのに気づきやすい。例えば、私はひとりで本を読むってことがすごく苦手だったの。だから夏休みの読書感想文って大っ嫌いだったのね。大嫌いだったの。だけど、学校で「音読してください」って言われたときに大きい声で読んだの。そしたら先生がめちゃくちゃ褒めてくれたの。だから、ひとりで読書するのは苦手だと思ってたんだけど、人前で文字を読むのは得意なんだって初めて思えたわけ。だから今アナウンサーをやってるの。 かおりおねえさん:えー! 蓮見先生:あと逆の意味もあるかな。自分では足が速いと思っていても、クラスの中ではそれほどでもないなって思ったりすることもあるじゃない。そうすると、足が速い子ってほかにもたくさんいるんだなって、自分以外の子を褒めるっていう習慣ができるんだよね。算数が得意な子はおうちにいると自分が得意だってことしかわからないんだけど、もし授業中にわからない子がいたら教えてあげて。そうすると自分は教えてあげることも得意なんだってわかります。集団生活において自分っていう人がどんな人なのかがわかるし、大きい声じゃ言えないんだけど、私は会社でも嫌いな人ってたくさんいるわけ。