社会人野球に復帰した元巨人ドライチ・桜井俊貴「もう一度東京ドームのマウンドに立ちたい」
目指す場所は赤い「mikihouse」ユニフォームでの東京ドーム帰還
今後は「打者との駆け引きをもっと上げる必要がある」と、先発登板への慣れや決勝トーナメント戦に入ると負けられない緊張感がある社会人野球に対応する緩急のつけ方も考えながら、JABA京都大会、さらに群雄割拠ひしめく中、5枠を争う都市対抗近畿地区予選へと挑んでいく。「投げる体力や技術面を充実させ、都市対抗本戦も見据えて質の高さを追求していきたい」と今後の成長ビジョンもしっかり視野に入っている。 最後にミキハウスを4年連続5度目の都市対抗へと導くキーとなる右腕へ振ってみる。 「都市対抗に出て、東京ドームのマウンドに戻らないといけないですね」 「そうですね。そこで投げてこそだと思うので」 2016年、巨人入団時と同じ「21」を背負いつつ、大阪府八尾市の市章を右袖に付けた赤い「mikihouse」ユニフォームでの東京ドームマウンドへ。「ピッチャー・さくらい」のアナウンスが拍手と共鳴する瞬間を手にする闘いは、ここからが本番だ。 (取材構成:寺下 友徳)