父が最近「金投資」を始めたそうです。「元本割れしないから安心」とのことですが、本当に大丈夫なのでしょうか…?
最近、父が「金投資」を始めたと聞きました。金は古くから安全資産とされてきましたが、投資は常にリスクが伴うもの。父は「元本割れしないから安心だ」と話していても、本当に大丈夫なのかと思ってしまうかもしれません。 この記事では、金投資の基本から、ほかの投資方法との違いやリスク、そして金投資のメリットや注意点までをわかりやすく解説します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
金投資とは? 基本情報とその魅力
金投資とは、現物の金や金に関連する金融商品を購入することで、資産を運用する投資方法です。歴史的に見て、金は価値が大きく下がることが少なく、外国為替や株式と異なり、経済危機やインフレ、有事に対して強い資産とされています。このため、長期的な資産保全の手段として利用されることが多いのが特徴です。 金価格は時折変動するものの、過去の推移を振り返ると、長期的には右肩上がりで上昇しています。例えば、2000年代初頭は1グラムあたり1000円台だった金価格が、2020年代には6000円と順調に値上がりしています。また、2024年10月には1万4000円を超えるなど、ここ数年でさらに高騰しています。 このように、金は「安全資産」として注目され続けているのです。
金投資とほかの投資方法の違い
金投資とほかの投資方法、例えば株式や不動産投資と比較すると、いくつかの重要な違いがあります。株式投資は企業の業績や市場の動向に左右されやすく、配当金という収益が期待できる一方で、リスクも大きく、元本割れの可能性もあります。不動産投資は実物資産を保有できる魅力がありますが、初期費用が高額で、物件の管理や維持にコストがかかるという点がデメリットです。 これに対し、金投資は物理的な保管が必要な現物金以外にも、金投資信託などの金融商品を通じて手軽に投資できる手段があります。ただ、金は配当金や利息を生まないため、短期的な利益を狙うには不向きといえるでしょう。 また、元本割れの可能性も完全にゼロではありません。経済状況や国際情勢に影響を受けるため、価格が変動することがあります。購入時よりも金の価格が下がった場合、売却時に損失が生じることは十分に考えられます。 このため、金投資を行う際は、価格変動リスクをしっかり理解しておくことが重要です。