標高1000mの寒さ味方に 奥飛騨で伝統保存食づくり
飛騨市神岡町の山之村地区で、特産品「奥飛騨山之村寒干し大根」作りが進む。標高約1000メートルに位置する豪雪地帯の同地区の伝統保存食。氷点下10度を下回る寒さの中、夜に凍らせて、日中に溶けるという工程を重ねて水分を抜き、独特な歯応えと甘味を生む。 寒干し大根を作る生産者8人で構成する「すずしろグループ」のメンバー、清水由美子さん(48)は「100年以上続く、地域の冬の仕事。寒くないと作業ができないため、温暖化の影響も気になるけど、元気なうちは続けたい」と話す。
日本農業新聞