<宮沢氷魚>「さよならマエストロ」佐藤緋美との“2世共演”が話題 クランクイン2カ月半前から楽器練習 「楽しく吹いている姿が伝われば」
西島さんとは今作が二度目の共演なのですが、前作では共演シーンがほとんどなく、今作のようにガッツリやらせていただくのは初めてです。マエストロ役が本当にぴったりですね。西島さんからにじみ出ている優しさと真面目さなどがリンクしており、普段の西島さんにも見える要素といいますか、その魅力が役にも反映されているのではないかと思います。
西島さんが指揮をされているところを見ると、演奏している僕も楽しくなってきて、自然と僕たちから音を引き出してくれる感覚があります。本当にご自身も楽しんでいるからこそ、僕たちにもその想いが伝わってくるのではないかと思います。
--今作では芦田愛菜さんとの共演が多いと思いますが、いかがですか?
芦田さんとの共演は今作が初めてです。僕より年齢が10個違うのですが、すごく堂々とされていて、大人の魅力も持っていらっしゃって、もうなんでしょうね(笑い)。安心感といいますか。芦田さんとのシーンはあちらがすごくしっかりされてるので、もう僕はそれに乗っかっていくだけです。
役としても大輝は芦田さん演じる響に叱られたり、いろいろことを指示されたりということがあるので、純粋に僕はもう芦田さんについて行っているだけです。響さんからツッコまれることが多いのですが、そのツッコミもうれしくて(笑い)。僕も楽しんでいるのですが、見てくださるみなさんも楽しんでいただければと思います。
--今作は楽器の演奏も大変かと思いますが、いかがですか?
僕はトランペットを担当しております。トロンボーンを学生の頃に吹いていたので、金管楽器ということに関しては経験はあるのですが、全く別物です。経験ある方はご存知かと思いますが、トロンボーンは口にくわえる鉄の部分が大きいんです。唇全体が覆われる感じで、そこに空気を通して振動を与えることによって音が鳴るのですが、大きいから空気が漏れることがないんです。
それに対して、トランペットのマウスピースってなんでこんなに小さいのってぐらい小さくて(笑い)。まずそこに空気を通すことがとても大変で、音は出るけど、高音が出せなかったり逆に低音が出せなかったり。いろいろな課題があったのですが、クランクインする2カ月半前ぐらいから先生の方と一緒に練習をして、なんとかクランクインに間に合ったという感じでした。