「コスメの使いすぎ」と「防腐剤問題」化粧品開発者に【ホントのところ】を聞いてみた!
シミにくすみ、シワやたるみ、肌悩みを全部どうにかしたいと思えば思うほど、使う化粧品は増えていくばかり。これだけの数を肌に塗って本当に効果があるの? かえって負担になってない? そんな不安に化粧品開発者がズバリ回答! 〈画像〉化粧品開発者がおすすめする「リピートコスメ」
教えてくれたのは……咲丘恵美さん
美容家・化粧品開発者。とろけるテクスチャーでおなじみの、大ヒットクレンジングバームの生みの親。化粧品開発者としての経験や科学的知見に基づいた美容情報を発信している。YouTube「さきめぐ Beauty Class」も人気!
化粧品には「肌のための成分」と「化粧品保持のための成分」が入っている
咲丘さん 化粧品に配合されている成分には、“肌のためのもの(=美容成分)”と“品質を保持するためのもの(=防腐剤など)”の2つに分類されます。もちろん、どちらも化粧品を安全に使うために必要なもの。でも多くのアイテムを重ね使いすることで、肌のための成分だけでなく、製品の保持のための成分の量や種類まで増えてしまうことが、個人的には問題だと思っています。
「化粧品を重ねる=防腐剤のつけすぎになる」は本当?
咲丘さん 数多くの化粧品を使っていても問題がなければそれでいいんです。でもいくら重ねても悩みが消えないとか、むしろ肌荒れしてしまうとか。そんな人はもしかしたら、品質を保持するための防腐剤などの安定化剤が負担になっている可能性もあります。たとえば細菌の増殖を防ぐ防腐剤のパラベン。薬機法に基づく化粧品基準では、パラベンの合計配合量は100gにつき1.0gと決められています。でも1アイテムに0.2gしか入っていなかったとしても、5アイテムも使えば上限に達してしまうわけですよね。肌が強ければ大丈夫でしょうけれど、敏感肌やパラベンアレルギーの方は反応する可能性は高まります。
化粧品開発者目線で語る! 「毎日のケアに必要なアイテム数は3~5つ」
咲丘さん たくさんの化粧品を短期間でちょこちょこと使うより、本当に肌に合ったものを継続して使うほうが結果は出ます。1度のスキンケアで使うのは多くても3~5つくらい。ですが、コレと思う1本を1年以上使い続ける方が、結局は美肌への近道になると思います。 イラスト/白ふくろう舎 取材・文/穴沢玲子 Edited by 西村 美名子
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