【ホラン千秋さんインタビュー】ノートを“外部メモリ”として使うことで頭の中を整理
報道番組では安定感抜群のキャスターとして、バラエティでは気さくで自然体な一面を見せ、多方面で存在感を発揮するホラン千秋さん。頭の中も、その活躍ぶりと重なるかのように実にバリエーション豊か! さまざまなことに思考を巡らす時間が好きなのだと言います。 「頭の中の半分ぐらいは仕事のこと。平日はほぼ毎日ニュース番組『Nスタ』に出演しているので、日々触れるニュースについて『私だったらどうコメントするかな?』と考えることも。トークに自信がなかった頃は、短くわかりやすく話す練習もしましたし、今もそうして意見を言うシミュレーションは続けていますね。とはいえ、私は怠惰なところがあって、情報収集しよう、努力しようと目標を高く設定しすぎると続かないんですよ。20代の頃、アクセルべた踏みで頑張ってしんどかった時期もあったので、自分の性質をよく理解して、今のままで楽しく仕事を続けるにはどうすればいい?と発想の転換をするように。不得意なことは得意な人にまかせるなど、いかに仕事を自分にとって最適化するかはいつも考えています」 キャパオーバーしそうになったら、書き出して整理することも。 「思考がうるさくなったときはノートなどに書くと、頭の中にスペースができて、また新たなことを考えられるんです。書くことを“外部メモリ”として使っている感じですね。特に怒りやイライラの感情は抱え込むと眠れなくなったりするので、ネガティブなことほど書いてアウトプットすると、スッキリして頭の中が整理される。正直、人に見せられないような内容もあるので、それはいらない紙に書いて、そのままシュレッダーにかけることも(笑)」 肩の力が抜けていて、等身大の魅力あふれるホランさん。撮影の日は「朝、食べきれなくて」と、フルーツとヨーグルトを入れた食器にラップをかけて、そのままスタジオに持参。地に足のついた生活ぶりに、親近感大! 「現場ではお弁当が多いので、生の野菜やフルーツも食べたいなと思って持ってくることがあるのですが、自分が食べるだけだから見た目は気にしなくていいかなと。以前、ブログにお弁当の写真を載せていたときも、映えることより、ただ残り物をなくしたい一心で、保存容器でそのまま地味なおかずを持ち歩いたりしていました。やりたいこと、やらなきゃいけないことをたくさん抱えていても、疲れはたまるし時間もない。すべてに100%の力はかけられないと30代で気づいて。自分にとって優先順位が低いものは潔く諦めていい。私にとっては、お弁当の彩りはあまり重要じゃないから気にしません(笑)。誰でも手を抜くと罪悪感を持ってしまうこともあると思うのですが、自分の心やタイミングと向き合って、時には“手放す”という選択肢があってもいいんじゃないかなと思いますね」 オフの時間には、自分の好きなことにどっぷりひたり、エネルギーを充電しているそう。 「大好きな韓国ドラマを見たり、以前番組のドッキリ企画でお会いしたアン・ボヒョンさんなどの推しの俳優さんに思いを馳せたりする時間が至福! 料理も好きなのでインスタグラムで見つけたレシピをまねして作ることも。普段食べるのは時短でできる家庭料理が多いのですが、余力があるときは、海外の方がSNSに載せていた、焼いた桃をのせたごちそうサラダにトライしたり、ひよこ豆をペースト状にしてヨーグルトと混ぜたディップの上に野菜を盛りつけてみたり……とチャレンジすることも。あと、1年を振り返ったときに『今年は何もできなかったな』と思うのがイヤで、今年は月に1回は楽しいことをする!と意識しています。旅行も好きでたくさん行っていて、今年はマネージャー陣と一緒に訪れた韓国や、スイスの『愛の不時着』のロケ地に行けたことが、いい思い出です!」 Staff Credit 撮影/須藤敬一 ヘア&メイク/麻生ヨウコ(ilumini.) スタイリスト/徳永千夏 イラストレーション/オザキエミ 取材・原文/野々山 幸(TAPE) こちらは2024年LEE11月号(10/7発売)「私の脳内図」に掲載の記事です。 ※商品価格は消費税込みの総額表示(掲載当時)です。