4人1組になって水難救助訓練に取り組む松阪と志摩の両隊員たち＝大口町の松阪港で

　三重県松阪地区広域消防組合水難救助隊と志摩市消防本部は17日午前10時から松阪市大口町の松阪港北岸の大口ふ頭側で、合同水難救助訓練を行い、互いの知識と技術を共有し、さらなる潜水救助技術の向上と有事の際の連携強化を図った。 　この日は同組合から5人、志摩市消防本部から5人の10人が、両隊を混合した2班に分かれ訓練を開始。午前中は「基本検索訓練」として4人1組になり、岸壁に対して直角に横並びし、進む速度を合わせて「平行検索」する訓練や、対象物が落下したと思われる位置に目印のブイを置き、それを中心にロープを張り、直径30メートルの範囲を4人が捜索する訓練を実施。午後からは「暗渠（あんきょ）検索訓練」で障害物のある狭い海中での訓練を行った。 　隊員らは沈積した砂や泥が舞い上がり、1.5メートル先が見えない視界の悪い中で、ロープを頼りに相手の位置を確認しながら訓練を行った。 　同組合警防課の渡部歩課長（54）は「合同訓練を通じて地域住民の信頼と期待に応えられるよう技術の向上に努めたい」と話した。