「『内乱行為』が維持されるように傍観」 共に民主党、「大統領権限代行の代行」崔相穆副首相を国家捜査本部に告発
韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」が7日、崔相穆(チェ・サンムク)大統領権限代行副首相兼企画財政相を職務遺棄容疑で韓国警察庁の国家捜査本部に告発した。崔権限代行が事実上、内乱行為が維持されるように傍観している、という理由からだ。
民主党の内乱克服・国政安定特別委員会は7日、韓国国会疎通館で記者会見を開き「捜査機関においては告発を受けてすぐさま、速やかに(崔権限代行に対する)捜査に乗り出してもらいたい」と求めた。 李建台(イ・ゴンテ)民主党議員は「言論報道によると、崔権限代行は高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の尹錫悦(ユン・ソンニョル)逮捕協力要請に対し沈黙したという」「逆に尹錫悦の漢南洞官邸には、202警備団など警察の追加配備が可能かどうか検討をしてみるよう連絡したといわれている」と主張した。さらに「適法な手続きに従わない朴鍾俊(パク・チョンジュン)警護処長をはじめ警護処幹部に対する人事すら、あえて行っていない」と指摘した。 併せて民主党は、崔権限代行が最高権力者であり、なおかつ警護処を管轄している大統領府に対する指揮監督権限と責務があるにもかかわらず、違法を放置していると主張した。李議員は「崔権限代行は、裁判所が発布した適法な令状の執行を物理力を動員して阻止するなどの『司法システム崩壊』という不法を放置している」と語った。 また▲内乱特検の候補者推薦依頼をしないこと▲馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官、馬鏞周(マ・ヨンジュ)大法官=最高裁判所裁判官に相当=の任命を遅延させていること-も問題視した。 李議員は「内乱関連常設特検法が先月10日に国会本会議を通過したが、崔権限代行は法律に基づく特検候補者推薦依頼を現在まで行っていない」「歴代政権も3日以内に特検推薦を国会に依頼していたことに照らしてみると、崔権限代行は明白に業務を怠っている」と指摘した。 イ・シンへ記者