【衆院選・候補者走る】鹿児島3区 三度目の顔合わせは前職対決
鹿児島テレビ
10月27日投開票が行われる衆院選。 選挙区ごとに候補者の動きをお伝えしています。 今回は北薩地域や姶良市、日置市などで構成される鹿児島3区です。 届け出順に立憲民主党・前職の野間健さんと、自民党・前職の小里泰弘さんの2人による与野党一騎打ちの戦いとなっています。 ※以下、前職の数字は当選回数 2017年の区割り改定以降、鹿児島3区は小里泰弘さんと野間健さんの対決が続いている。 前々回の衆院選は小里さんが、前回は野間さんが勝利し、小里さんは比例で復活当選した。 1勝1敗。 ともに前職の2人は、3度目の対決に臨む。 10月1日、自民党の石破茂新総裁が新たな総理大臣に選ばれた。 この石破内閣で小里さんは農林水産大臣に登用された。 自民・前6 小里泰弘候補(66) 「このたび、はからずも農林水産大臣に就任した。農政をライフワークとしてきた私にとって、まさに本望であり天命」 小里さんは現職大臣という職責の重みを示しつつ、7期目の当選を目指す。 一方、現職大臣と戦う立場の野間さんは… 立憲・前3 野間健候補(66) 「私みたいなアリのような存在と思っているかもしれない。しかし皆さん、一寸の虫にも五分の魂があるんです。我々の意地があります。何としても屈服することなく、この大きな象を皆さんとともに倒していきたい」 長きにわたり、自民党政権と対峙してきた野間さんは、挑戦者をアピールして4期目の当選を目指す。 公示から2日後の17日午後、鹿児島空港。 小里さんが東京から着いた便から降り立った。 この日、農水大臣の小里さんは前日、北海道の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したことを受けて、朝一番の便で急きょ、東京入りし、対応にあたった後、あわただしく午後の便で帰ってきた。 Q.自身の選挙の気持ちの切り替えは? 自民・前6 小里泰弘候補(66) 「選挙も厳しいですからね。なるべく選挙に対応できる時間をつくっていきたい。ただ、あしたも東京ですし、全国の関係行事があって、いかんともしがたいものがある」 その言葉通り、翌18日には公務のため、再び東京へ。 選挙カーには当然、小里さんの姿は、ない。 12日間の選挙期間中、小里さんが公務で自身の選挙区を離れるのは、5日間に及ぶ見通しだ。 このため選挙区で活動できる時間は、過去の選挙戦以上に貴重なものとなっている。 自民・前6 小里泰弘候補(66) 「選挙運動に割ける時間を何とか確保しながら、与えられた時間をフルに生かして乗り切っていきたい」 時を惜しんで選挙戦を展開するのは野間さんも変わらない。 前日、綿密に練り上げた選挙スケジュールが、翌日にはまったく別の内容に変わることもしばしばで、集会が終わると慌ただしく車に乗り込み、次の目的地へと向かう。 立憲・前3 野間健候補(66) 「『ここに顔を出した方がいいよ』とあったので回ってきた。『あそこに行かなくちゃいけない』『ここに行かなくちゃいけない』が出てくる。なかなか決まったスケジュールで予定通りにならないのが選挙」 野間さんが国政選挙に挑むのは今回が8回目。 所属する政党は変遷を重ねてきたが、今回は前回同様、立憲民主党の公認候補として選挙に臨んでいる。 立憲・前3 野間健候補(66) 「野党が離合集散していろんな形で変わっている。その意味では党の所属と言う意味では振り回されてきたと言えると思う。無所属で出馬したこともあるが、ポスターも貼れない、政見放送も出られない。いろんな制約もあるから政党の公認は選挙をする上ではありがたい。いろんな支援も受けられるし」 ともに前職、ともに66歳。 それぞれがもっとも訴えたいこととは… 自民・前6 小里泰弘候補(66) 「訴えていきたい政策は地方創生。地域の活力を取り戻して、しっかりと未来へ導いていきたい。そのための地域活性化に取り組んでいきたい」 立憲・前3 野間健候補(66) 「国民を無視した政治を選ぶのか、国民最優先の政治を選ぶのか、その選択の選挙だと思う。小さくて弱い立場でも、その人たちに平等に光が当たる政治をやっていかないといけない。そのための戦いと思って頑張る」 与野党一騎打ちの鹿児島3区。 現職大臣対前職の熾烈な戦いはいよいよ終盤戦に突入する。
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