【大学共通テスト】志願者は2万人減少 私立大専願者の「テスト離れ」今後どうなる?
国公立大志願者の「共通テスト利用」
一方、河合塾の近藤さんが注目するのは、共通テスト利用方式の別の動きです。 「このところ増加傾向にあるのが、国公立大と同様に5科目や6科目といった多科目型の共通テスト利用方式です。例えば関西では、関西学院大が実施しているほか、24年度入試で近畿大の多くの学部が導入します。多科目型にすることにより、国公立大の志望者が私立大を併願しやすい環境を整えようとしているのではないかと見ています」 18歳人口の減少や、大学・学部数の拡大を背景に、大学入学志願者の総数が入学定員を下回る事実上の「大学全入時代」に突入しようとしています。 「選ばなければどこかの大学に入ることができる時代がすぐそこまで来ています。だからこそ、大学に入って何を学びたいのかを親子でよく話し合い、どの大学を第1志望にするか、そのための入試方法を慎重に選択することが大事です」(駿台の石原さん)
朝日新聞 Thinkキャンパス