(写真：ファミ通.com)

文：ウワーマン 発売1年足らずで販売本数2200万本を突破 　2023年（令和5年）2月10日はプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC用『ホグワーツ・レガシー』が発売された日。本日で発売から1周年を迎えたことになる。 【記事の画像（10枚）】を見る 　『ホグワーツ・レガシー』は、セガから発売されたワーナー・ブラザース開発のオープンワールド・アクションRPG。日本はもちろん、世界中で大ブームを起こしたJ.K.ローリング氏原作の『ハリー・ポッター』シリーズを題材にした作品となっている。 　今年（2024年）1月に販売本数が2200万本を突破したニュースが大きな話題となっていたので覚えている人も多いだろう。1年前のゲーム発売直後に、原作では許されざる呪文として使用が禁止されている“アバダ ケダブラ”を撃ちまくれるとして注目を浴びたことも思い出される。 　『ホグワーツ・レガシー』の舞台となっているのは1800年代の魔法界。プレイヤーは古代魔術を操るホグワーツ魔法魔術学校の5年生となって、未知の歴史を体験しながら隠された真実を明らかにする冒険へと旅立つことになる。 　組分け帽子がグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの4つの寮のいずれかに決定してくれる憧れのイベント（？）もしっかりと体験できたので筆者的には大満足。筆者はドラコ・マルフォイや例のあの人も所属していたスリザリンに入ったが、プレイヤーの多くはどの寮にするかで悩みに悩んだのではないだろうか。 　年代がかなり昔の設定のため、ハリーもロンもハーマイオニーも出てこないが、ホグワーツ城をはじめとする世界の再現度の凄まじさに感銘を受けた人は多かったはず。作り込まれた城内をくまなく探検するだけでも興奮が収まらなくなるほどだったので、擬似的な聖地巡礼気分を味わえたのは間違いないだろう。映像として初めて見る美しい光景に胸を打たれた人も少なくないはずだ。 　映画版にさえ出てこなかった原作小説でおなじみのポルターガイスト“ピーブズ”と出会えるなど、小説版のファンを唸らせるようなネタもたっぷりと仕込まれていたので、熱心な『ハリー・ポッター』ファンほどニヤニヤが止まらなかったんじゃないかな。 　箒やヒッポグリフに乗って自由に空を飛ぶのをはじめ、魔法薬を調合したり魔法動物を手なづけたりするなど、魔法界を満喫する要素は盛りだくさん。個性豊な教師たちとの交流に夢中になった人も多かったのではないだろうか。とくにミラベル・ガーリック先生は見た目がかわいらしかったため大人気。薬草学を勉強するためと足繁く温室に通ったプレイヤーは大勢いたはずだ。 　2023年5月5日には、プレイステーション4版及びXbox One版『ホグワーツ・レガシー』が発売。少し遅れて2023年11月14日にはNintendo Switch版も発売されている。現役のいずれのハードでも遊べるのは非常にありがたいところ。 　本作では箒に乗ってレースはできるのだが、『ハリー・ポッター』シリーズでおなじみの架空のスポーツ“クィディッチ”は体験すること叶わず。残念がるファンは当然多かったが、2023年4月になんとクィディッチをテーマにしたマルチプレイの対戦ゲーム『Harry Potter: Quidditch Champions』の開発が明らかになった。 　また、ほかにも『ハリー・ポッター』の世界観をもとにした作品を複数制作しているとのことだ。現状、日本で発売されるかなど詳細はわかっていないので気長に続報を待っていよう。