能登豪雨の死者9人に 石川・輪島で1人発見
石川県能登半島を襲った記録的豪雨による死者は25日、9人となった。県警によると、複数の住宅が流された同県輪島市久手川町で同日午前、新たに1人が発見され、死亡が確認された。高齢女性とみられるという。被災地では消防などが、いまだ行方や安否が分かっていない人たちの捜索を継続。固まった泥を取り除くなどして懸命に活動を進めた。 【写真】重機を操縦するラグビー元代表・五郎丸歩さん 中田英寿さんら操縦学ぶ 災害被災地の支援に備え
前日の捜索では珠洲市大谷地区の土砂崩れ現場から遺体が見つかり、地元消防によると、安否不明となっていた貞広一枝さん(79)と確認された。 久手川町の塚田川の流域では、川沿いに約1.5キロの範囲で消防や警察、自衛隊の400人超が展開。これまでの活動で流木やがれきといった大きな堆積物が取り除かれたエリアでは、スコップや棒を使い、泥が積もった場所で不明者の手掛かりを人力で慎重に捜していた。 現場で消防の活動をまとめている岐阜市消防本部の山田俊彦消防課長は「安否不明者の早期発見に努めたい」と語った。 県や消防によると、行方不明者は2人。安否不明者は6人となっている。