TASAKIを投資ファンド2社が1000億円で買収
日本発ジュエラーTASAKIをアジアが拠点の投資企業ファウンテンベスト・パートナーズと日本の投資企業ユニゾン・キャピタルが買収した。買収価格は1000億円と見られている。TASAKIは2017年、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズに315 億円で買収され、上場を廃止。パリのホテル「リッツ パリ」内の直営店に続き、19年にはロンドンのボンドストリートに出店した。17年には日本発ジュエリー「アーカー(AHKAH)」を買収して連結子会社化し、中国やシンガポールに出店してグローバル化を進めてきた。TASAKIの23年10月期決算は売上高が330億円、最終利益は5億円の赤字だった。
今年創業70周年を迎えたTASAKIは、パールとダイヤモンドを中心としたジュエリーを展開。タクーン・パニクガル(Thakoon Panichugul)やプラバル・グルン(Pragbal Gurung)といったファッションデザイナーを起用した斬新なデザインのパールジュエリーで人気が高い。TASAKIは、今回の買収による経営陣や戦略の変更はないとコメントしている。