【ベトナム】ハイランLNG火力、29年4Qに稼働へ
ベトナム中部クアンチ省のハイラン液化天然ガス(LNG)火力発電所は、2029年第4四半期(10~12月)の稼働を目指している。25年10~12月に建設を開始し、4年で完工することが目標だ。ベトナム外資系企業協会(VAFIE)の電子メディア「インベスター」が17日に伝えた。 ハイランLNG火力発電所は韓国ハンファエナジー、韓国ガス公社(KOGAS)、韓国南部発電の韓国企業3社と、ベトナムの複合企業T&Tグループで構成するコンソーシアム(企業連合)が建設を計画している。投資額は23億米ドル(約3,450億円)、発電容量は150万キロワット。22年1月の時点で一部着工したが、ほとんど進展のない状況が続いている。 クアンチ経済区当局によると、コンソーシアムは現在、25年9月までの電力購入契約(PPA)の交渉実施、25年12月までの資金面の契約締結、25年10~12月の正式着工をそれぞれ目指している。国家送電網への接続に関しては、既に国営ベトナム電力グループ(EVN)と契約に向けた交渉を開始した。 発電所を送電網に接続するためには、全長23キロメートルの送電線の整備が必要。クアンチ省当局は首相に対し、送電線整備の投資家の承認作業を進めるよう要望した。 ハイランLNG火力発電所事業の敷地面積は148ヘクタール。17万~22万6,000立方メートル型のLNGタンカーを収容でき、年間150万トンのLNGを受け入れ可能なターミナルを併設する。