立山で2棟全焼1遺体 72歳住人と連絡取れず
12日午前6時40分ごろ、立山町五百石の無職在原美江子さん(72)方から出火、鉄筋コンクリート造4階建て空き店舗と一体型の木造2階建て住宅と、隣接する木造平屋建て町交流拠点施設「まちなかファーム」の計2棟を全焼し、約3時間半後に消し止めた。焼け跡の住宅1階台所から身元不明の遺体が見つかり、上市署は連絡が取れない在原さんとみて身元の確認を急ぐ。 【写真】炎を上げて燃える住宅 署や町消防本部によると、在原さんは1人暮らしで、敷地内の土蔵も屋根の一部が燃えた。消火中、崩れた壁が体に当たり、消防団の男性が左膝打撲の軽傷を負った。実況見分の結果、住宅の1階居間が火元とみられる。 現場は町役場から直線で東に約250メートルの地点に位置し、住宅や商業施設が立ち並ぶ。町は鎮火後、空き店舗が倒壊する恐れがあるとして、付近の町道約80メートルを当面、通行禁止とする。 まちなかファーム内のパン店で働く有馬美和子さん(68)は「近くの郵便局職員が『火事だ』と駆け込んで来た。外に出ると、隣の家から火柱が上がっていて恐ろしかった」と振り返った。