<挑む・センバツ2023東邦>部員紹介 伊藤秀樹外野手(2年)/藤江壮太外野手(1年) /愛知
◇チームの盛り上げ役 伊藤秀樹外野手(2年) 平成最後の優勝を果たした2019年のセンバツに感動し、東邦に入学した。「自分も甲子園に出て活躍したい」と意気込む。 三重県四日市市出身。小学1年のとき、野球好きの祖父に連れられ、ナゴヤドームの中日対巨人の試合を観戦したことがきっかけで野球に興味を持ち、練習を始めた。その後も祖父と頻繁に野球観戦に出かけ、「自分も野球好きになった」。 東邦入学後、最も印象に残っている試合は昨秋の県大会決勝の至学館戦。同点で迎えた六回1死二塁、勝ち越しの適時打を放った。「レベルの高い東邦でチームに貢献できたのがうれしかった。もっと練習して打てる選手になりたいという意欲も湧いた」と話す。 試合中の伝令やチームの盛り上げ役も担い、あだ名は10個もあるという。そんなチームの「愛されキャラ」は「課題は多いが、どんな球も打てるよう対応力を上げて、甲子園でもチームの勝利を後押ししたい」と闘志を燃やす。【森田采花】 ◇「打ってくれる」キーマン 藤江壮太外野手(1年) ピンチの時に底力を発揮し、チームを勝利へ導くキーマン。昨秋の東海大会でも活躍し、センバツ出場の立役者となった。 野球一家で育った。父は享栄、兄2人は愛産大三河と享栄で白球を追っていた。自身は小学3年から野球を始め、「家族が野球をする姿にあこがれ、だんだん甲子園に出るのが夢になった」という。 山田祐輔監督から「勝負強さがあり、試合で打ってくれる」と、昨秋の東海大会準決勝の大垣日大戦に途中出場した。「チャンスを与えてもらった。必ず打ってチームを勝たせたかった」と、3打数3安打2打点の結果を残した。 センバツ出場を一番喜んでくれたのは祖父だった。「甲子園に見に行く」と約束していたが出場決定直後の2月、病死した。「必ずレギュラーになって、天国にいるおじいちゃんに甲子園でヒットを打つ姿を見せたい」。天まで届く快音を響かせるため、日々鍛錬を積んでいる。【森田采花】=随時掲載