【シンガポール】メニコン、現地企業傘下の販社3社を買収
コンタクトレンズ製造大手メニコン(名古屋市)は1日、コンタクトレンズの製造・販売を手がけるシンガポールのオキュラス(Oculus)から同社傘下の販売会社3社の株式100%を取得したと発表した。買収額は明らかにしていない。 買収したのはシンガポールのオキュラス・ビジョンケア(S)、マレーシアのオキュラス(M)、インドネシアのオキュラス・インドネシアの3社だ。 オキュラスは東南アジアを中心にコンタクトレンズの製造・販売を手がける。特にカラーコンタクトレンズを主力としたブランド「フレッシュコン(FreshKon)」は認知度が高く、2,000店舗以上の販売網を持つ。メニコンはオキュラスの株式の一部を保有している。 メニコンは東南アジア地域でこれまで、製造品の輸出や代理店を通じた販売を行ってきた。域内では、若年層人口や所得の増加を受けてコンタクトレンズ市場の伸長が見込まれることから販売拠点が必要と判断。販社3社の株式を取得した。 メニコンは1日使い捨てコンタクトレンズの製造拠点としてシンガポールに工場を持つ。マレーシアではグループ最大規模となる工場を2026年3月期後半に稼働する予定だ。域内で製造・販売体制を整え、さらなる事業成長を目指す。