ユーグレナが上場後初の希望退職募集、黒字体質定着へ構造改革
Shinichi Uchida [東京 8日 ロイター] - バイオ燃料事業などを手掛けるユーグレナは8日、希望退職者50人程度を募集すると発表した。単体の正社員(2023年末で242人)を対象に2月に募集し、退職日は3月末。特別退職金を支給するほか、再就職を支援する。約2億5000万円を見込む費用は特別損失として計上する予定。 ユーグレナは原点回帰などを掲げた中期経営方針を一段と加速し、黒字体質を定着させるには組織や事業構造の抜本改革が必要と判断した。同社の営業損益は赤字が続いていたが、2024年1─9月期連結決算では営業損益が1億6000万円の黒字、純損益は10億4800万円の赤字だった。24年通期の営業・純損益の予想は開示していない。 ミドリムシの培養技術などで知られるユーグレナは2005年に設立。12年に東証マザーズに上場、14年には東証一部に市場変更。現在はプライム市場に上場している。上場以後では希望退職を募集するのは今回が初めてになるという。