ＪＯＣ杯を受賞した高木美帆

　スピードスケート女子の高木美帆（TOKIOインカラミ）は、さらなる進化に向けた〝ヒント〟を見つけ出したようだ。 　今季は世界距離別選手権の1000＆1500メートルを制し、世界選手権のスプリント部門では2度目の総合優勝に輝いた。24日には日本スケート連盟が都内で開催した2023～24年シーズンに活躍した選手を表彰する祝賀会にて、最優秀選手に相当するJOC杯（日本オリンピック委員会杯）を受賞。「1年間頑張ってきた結果や過程を評価していただけるのは、次年度に向けて頑張っていこうというモチベーションにもなる」と感謝を口にした。 「順位で言うと、今までの中でも結構いいシーズンを過ごすことができた」と振り返った一方で「レースの中身やタイムで言うと、まだまだ満足できない試合も多かった」と慢心はなし。26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据える上で「ゴールがより一層クリアになったので、そこに真っ直ぐ進めないこともあると思うが、そこだけ見つめて進んでいきたい」と力を込めた。 　すでに練習は再開しつつあるが、短いオフの合間に旅行などで気分転換を図ったという。「すごく充実した1か月を過ごすことができた。初めて姉（菜那さん）と欧州旅行もした。『もう1か月前か』という感覚だが、次のシーズンに向けていいリフレッシュできた」と満面の笑み。日本のエースは早くもスイッチを切り替えていた。