19歳女子レーサーが日野「コンテッサ」に乗ってみた!「中回転域からRRのダイレクト感が強くなって楽しい!」【令和女子旧車に乗る】
バンパーレスのカフェレーサー風スタイルもカワイイ!
レストアと同時にサスペンションやブレーキなどを現代の交通事情に合わせてモダナイズする130コレクション流の性能アップカスタマイズはこのコンテッサにも施されているが、バンパーレス化してフォグランプとナンバーステーを新設するという、今どきの解釈で言えばカフェレーサー風な、独自の外装カスタマイズも佐々木さんの心に響いたみたいだ。 「バンパーレスだと、フロントが尖っている印象がより際立って、なんだかノぺっとした感じでカワイイです。あとマッドガードにロゴが入っているのも個人的には好きなポイントですね。それとマフラーも、リアビューとマッチしているし、焼き色がカッコイイです」 佐々木さんが気に入ったマフラーはアルトラック製のワンオフ品。なお、エキマニも同社製のアイテムだ。 実際にコンテッサの運転席に座ると、旧車ならではのインテリアにすっかり魅了されている様子であった。 「円形のメーターが並んでいるのが好きですね! あと同じく円形のインジケーター類が並べられているのですが、作動したりすると光って教えてくれるのが良いですね。今のクルマだと常にメーターまわりが明るいから、違った良さがあります」
RRならではのダイレクト感と操舵感を満喫
いよいよコンテッサの試乗を開始すると、佐々木さんはRRならではの乗り味を新鮮に感じていた。 「おぉ! 後ろから音が聞こえてきますね! あとRRだからかトラクションというか、トルクの伝わり方が違う感触がします。よりダイレクトな印象です。中回転域からトルクが出てくる印象なのですが、そのポイントになると駆動のダイレクト感が強くなる感じですね。中回転域だとスロットルレスポンスも良くて楽しいですね!」 この旧車試乗企画を通してすっかり「ノンパワステ派」になっている雰囲気の佐々木さんだが、それは今回の試乗でも表れていた。 「ステアリングの反応が思った以上に良いです。あとパワステがなくてタイヤからの情報がダイレクトだから、重たいけど“走っている”って感じが好きです。でも下りだとフロントに荷重がかかるからよりステアリングが重たい! あと苦労したポイントと言えば、ペダルが狭いことですね。これは以前試乗したトヨタ パブリカを思い出しました。それと2速と3速が離れていて、大きな道路で流れに乗せるのが難しいです」 そしてエンドレスによる足まわりチューニングの良さもしっかりと体感していた。コンテッサのサスペンションは同社の「Function」ショックを装着し、フロントブレーキは「RacingMONO4」、さらにリアブレーキはアルフィンドラムを製作して奢っている。 「足まわりが固すぎない感じがして、旧車感がなくてびっくりしました。ボヨ~ンと揺れないというか、揺れ返しがなくてしっかりと振動がすぐに収まってくれる感じですね。あとブレーキはやっぱり安心感がありますね」 佐々木さんの旧車試乗は今後も計画中。次回はどんな旧車をドライブするのか? お楽しみに。
佐々木藍咲選手の日野コンテッサ 〇と×
好きなポイントは? 「RRレイアウト! 独特の乗り味が面白いのと、後ろからエキゾーストノートじゃなくてエンジンそのものの音が聞こえてくる感じが良いです!」 マイナスポイントはある? 「2速と3速が離れているのが一番苦労しました。ギア比もですが、シフトレイアウトも離れている感じで慣れないと難しいです」
西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)
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