[MOM4734]近江DF高本翼(3年)_「練習の成果」。攻撃的なCBが落ち着いた守りで1-0勝利へ導く
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [6.8 インターハイ滋賀県予選決勝 近江高 1-0 立命館守山高 布引運動公園陸上競技場] 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる 選手権での躍進によって、注目された中での決勝戦。DF高本翼(3年=メジェール岐阜瑞穂F.C出身)が3バックの中央で近江高に落ち着きと堅守をもたらしていた。 近江は1-0で迎えた後半、クロスまで持ち込まれるシーンが増加。だが、高本は「クロス対応っていうのは練習で毎回やってることなんで、その練習の成果が出たかなと思います。練習をいっぱいしたんで、焦ることなく対応できた」。身長は175cmで特別な高さはないものの、しっかりと落下点に入って1本、2本、3本と処理していた。 また、立命館守山高が強みとするロングスローへの対応も安定し、前田高孝監督も「落ち着いてやっていたと思います」と評価するパフォーマンス。的確なインターセプトに加え、元々前線や中盤でプレーしていたDFは、ドリブルでボールを運ぶ力や展開力も発揮していた。 「(見て欲しいところは) 自分のパスとかドリブルとかで運んで、局面変えてチャンスを作り出す。攻撃的なセンターバックっていうのが自分の強みだと思うんで、そこは自分がチームにもたらせるものだと思う」。昨年までは主にボランチ。2年時の終わり頃から本格的にセンターバックをはじめ、この日は近江のインターハイ予選優勝に貢献した。 3バックの中央は昨年、DFリーダーの西村想大(現京都産業大)が担っていたポジションだ。西村と同じ5番を背負う高本は、「想大君とか尊敬する選手で、全然自分及ばないんですけど、その対応とかは去年から見させてもらっていた」。特別な身体能力がある訳ではなく、自己評価は低い。だが、経験を重ねながら西村のようなDFを目指していく。 近江が準優勝した選手権は、登録外でスタンドから応援。「楽しかったですし。自分と同じ学年の選手が活躍してるんで、自分もその舞台に立ちたいなと思います」。まずは自身初となる全国大会で自分の役割を全うする。 「春にサニックス(カップ)があって、そこで強豪相手に自分の持ち味、やるべきこと、無失点に抑えるってことは結構できることがあって、その自信っていうのは今でもあるんで。全国でもそれを活かして強豪を倒していきたい」。近江の新たな守りの要が、全国の強豪校相手に攻守で力を発揮し、白星をもたらす。