暗号資産投資、なぜポートフォリオを分散すべきなのか
能動的なポートフォリオ管理を
ポートフォリオは、プロダクトマーケットフィットを模索しながら、この分野全体のプロジェクトがイノベーションを続けるなかで、新たに登場しているテーマや新しい方向性を捉えるようなものであるべきだ。 決済やレイヤー1など、暗号資産エコシステムのすでに発展した分野であっても、勝者を決めるのはまだ時期尚早。イノベーションのペースを考慮すると、混乱が当たり前の状況であり続けるだろう。 市場の新しさとその急速な進化は、ポートフォリオ管理への能動的アプローチが必須であることも意味している。分散投資は受動的であることを意味しない。 十分に分散されたポートフォリオを構築することは、単に小さな資産を買い増すということではない。暗号資産エコシステムの規模と範囲を長期的な視点で捉え、様々な潜在的な結果を活用できるようにポートフォリオを構成することを意味する。 Consensus、AIMA Digital Assets、Token2049、DASのような暗号資産カンファレンスを経て我々は、平均的な機関投資家の暗号資産ポートフォリオでは、現在、暗号資産で試みられているディスラプティブなユースケースに対する十分なエクスポージャーを得られていないとの認識を再び強めている。 DePIN(分散型物理インフラネットワーク)、イーサリアムやビットコインのイノベーティブなスケーリングソリューション、RWA(現実資産)のオンチェーン化といった新しいテーマはすべて最大規模のトークンを超えて、深く検討する必要があり、多くのセクターやプロジェクト規模にまたがる暗号資産ポートフォリオにつながるはずだ。 分散投資によってポートフォリオが弱くなるわけではなく、長年かけて実証済みのリスク・ベネフィットを提供しつつ、投資家が勝者を捉える機会を増やしてくれることを忘れてはならない。 つまり、分散投資によって、より少ないコストでより多くのものを手に入れることができる。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Shutterstock|原文:Why You Should Diversify Your Digital Asset Portfolio
CoinDesk Japan 編集部