自分の性格や趣味をよく知る生成AIと雑談を楽しむ方法 (横須賀輝尚 経営コンサルタント)
『「ムダ仕事」も「悩む時間」もゼロにする GPTsライフハック(横須賀輝尚 著)』
急激な進化を続けるAIをどのように業務へ取り込むか? これは多くの企業やビジネスパーソンにとっての課題です。 「生成AIをより深く活用するには、"ユーザー自身の情報を前提とした出力"が重要です」と話すのは、経営コンサルタントで士業(特定行政書士)でもある横須賀輝尚氏。同氏が開発した「MyAI」は、生成AIにユーザーの情報を与えることで、より自分に適した回答を得られるようになる方法論です。 『「ムダ仕事」も「悩む時間」もゼロにする GPTsライフハック』(技術評論社)より一部抜粋・編集し、生成AIとの新たな付き合い方をお伝えします。
■生成AIにあなたのことを理解してもらうために
生成AIが一般的な回答しかしてくれないのは、あなたのことを知らないから。それなら、生成AIにあなたの内面、性格的な情報を教えてあげましょう。これは、特にキャリアや健康といった、あなた自身にまつわることについて相談したり、話したりする「MyAI」という新しい活用方法において入れたい情報になります。 少し詳しく解説すると、たとえば「経営者の方が、MyAIに経営戦略の相談をする」という場合に、自身の性格を大きな判断要素にすることは少ないでしょう。それよりは、「利益が出るかどうか」といったことのほうが、より重要な判断基準になるはずです。 また「SNSなどでの情報発信のサポート用」などの場合でも、重要になるのはあなたの性格情報よりは、あなたの業務情報や専門性などといったことになるはずです。ですから、「自分のことを相談する」場合に、特に入れるべき情報と考えておいてください。 「で、性格情報を入れるっていったって、何を書いたらいいの?」と思われるかもしれませんが、それはかんたんです。あなたの性格を診断した、テスト結果を入れればよいのです。 性格テストの代表例としては、MBTI診断、DISC診断、エニアグラムなどがあります。いずれも簡易的なものであれば、Web上で実施してくれるサイトがあるので、調べてみてください。こうした診断例を入れることによって、GPTsがあなたのことをより理解していくのです。 ==== #性格診断結果 MBTI診断: エニアグラム: DISC診断: ==== 補足になりますが、経営戦略や情報発信用の場合でも、性格情報を入れて特に問題があるわけではありません。また、「自分の性格も加味したうえで、経営戦略を考えてほしい」と感じているのであれば、もちろん入力しておくほうが、より「あなたに寄ったMyAI」ができると思います。 大事なのは、「何を入れて、何を入れるべきではないか」のルールを覚えるのではなく、「どうすれば私(自分)に特化したMyAIができるか?」を基準に、柔軟に考えてみることです。